退職金の投資で失敗する人の特徴は?福井のFPが解説します

退職金の投資で失敗する人の特徴は?福井のFPが解説します
この記事はだいたい 4 分前後で読めます。

 豊かな老後のために、退職金をもっと大きな資金にしたい!資産寿命を延命したい!そう考える人は多いと思います。

 老後の資金は、1000万円より2000万円、3000万円、5000万円のほうが当然安泰ですよね。そうしたい!そうなる!と思って、退職金を投資に回す人は多いと思います。

 そこで、退職金で投資をして失敗する人の特徴を4つ紹介したいと思います。ホントはもっとあると思いますが、今回はよくあるケースとして4つ紹介します。

退職金を投資して失敗する人の特徴4つ

まずは、4つ紹介します。そして、ひとつづつ解説していきたいと思います。

  • 投資の経験、知識が無い
  • リターンばかりに目が向く
  • 感情に流されてしまう
  • 他人の意見に流されてしまう

このリストを見るだけで「確かに」と思いますね。ここから詳しく解説していきます。

投資の経験、知識が不足

 投資には、株式投資、投資信託、不動産投資など、さまざまな種類があります。それぞれに異なる特徴やリスクがあり、自分に合った投資方法を選択することが大切です。

 しかし、投資の経験や知識が不足していると、自分に合った投資方法を選択することができず、失敗につながる可能性があります。

 また、投資には、価格変動リスク、金利リスク、為替リスクなど、さまざまなリスクが伴います。これらのリスクを正しく理解し、適切に管理することが大切ですが、投資の経験や知識が不足していると、そこまで気が回らず、損失を被るリスクが高まります。

 投資の経験や知識が乏しいと、その投資の情報が正しいのか、間違っているのか判断が難しく、誤った判断をしてしまうリスクが高いのです。

 投資の経験や知識を身につけるためには、書籍やインターネットなどの情報源から学ぶほか、セミナーや講座を受講する方法もあります。また、ロボアドバイザーなどのサービスを利用することで、投資の知識や経験が不足していても、ある程度安全に投資を行うことができます。

投資を始める前に、自分の投資目的やリスク許容度を明確にし、投資の経験や知識をしっかりと身につけることが大切です。

リターンばかりに目が向く

 投資をしようと考えると、見た目が良い(リターンが大きい)情報に目がとまります。そして、リターンばかり気にする人は、短期的なリターンを求めるし、好む傾向があると思います。人生はいつ終わるか分かりませんが、案外長いものです。長期的なリターンを犠牲にしてはいけません。

 老後資金を増やそうと考えることは、大いに結構なことですが、短期決戦ではありません。

感情に流されてしまう

 投資は、感情に流されて判断すると、失敗につながりやすいものです。例えば、ある銘柄が値上がりしていると購入したくなるし、値下がり続けると売却したくなります。その気持ちは分かりますし、誰もが経験するものです。しかし、その感情に流されて投資判断をすると、失敗する可能性が高まります。

他人の意見に流されてしまう

 投資の経験が少ないと、他人の意見に流されて投資判断をする傾向がみられます。投資をしようと考えて、雑誌、テレビ、ネット上で、いろいろな情報を見ることが増えます。退職金が振り込まれると金融機関から営業をかけられることもあると思います。友人、知人からの情報もあるかもしれません。そのような情報を鵜呑みにして投資判断をすると、自分の目的やリスク許容度から外れた投資商品を購入する可能性が高まります。

退職金の投資に失敗しない予防策

 まずは、自分に失敗する可能性があると理解することです。そのうえで、具体的に解説していきます。

投資の知識を身に付ける:すべてを理解するまでは難しいと思いますが、言葉は理解できるくらいの知識は欲しいと思います。「ちょっと、何を言ってるか分からない」という状況は避けたいものです。説明が理解できないと、

投資の目的やリスク許容度を明確に:投資を始める前に、目的をしっかり確認しましょう。目的達成のためにリターンをどれくらい求めるのかを考えて、リスクとのバランスを取ります。そして、リスク許容度も把握しておきたいところです。リスク許容度診断と検索すると多くの金融機関のサイトでチェックできます。年利10%を求めるのか、年利3%で足りるのかを理解するだけで、リスクの取り方が変わりますし、無理をしなくて済みます。

感情、情報に流されない:どのような情報でも飛びつかないことです。ご自身で冷静に判断する必要があります。そりゃそうだよ、と思いますが、そのために知識を身に付けることや、投資目的を明確にしておくことが重要です。行動経済学を勉強することもお勧めです。人は合理的な判断ができないという前提で考えることができると、間違うことは少なくなると思います。私も行動経済学の書籍を何冊か読みましたが、なかなか興味深いです。

退職金での投資は・・・

 そもそもですが、退職時点での現預金を全額または大部分を投資に回すことはやめてください。退職金を含めて現金で保有する資金、投資に回す資金の比率を、しっかり検討してほしいと思います。

 数年に一度、投資詐欺のニュースが出ます。ニュースで見ると「なんで、そんな話に乗るんだろう・・・」と思いませんか?第三者から見ると不思議な話が多いものです。

 知識を身に付けて流されずに、判断できるようにしたいですね。

投資詐欺の手法「ポンジスキーム」とは?概要を福井のFPが解説

まとめ

いかがでしたでしょうか

私もそうなんです、良い情報があったら乗りたいし、大きくリターンを求めたいんです。

それでも、「そんなはずないわ」「その内容で、そのリターンはないな」と判断してやめている投資話はいくつかあります。資金が不足していたという話もありますが(笑)

いずれにしても、老後の投資でドキドキする必要はないと思います。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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