3種類の寿命から老後を解説 安心できる老後とは?

寿命には種類がある

日本は長寿国になり、「人生100年」が現実のものとなり老後が長くなりました。

日本人はいつから長寿になったのでしょうか?

今から100年ほど前の1920年ごろは、男性も女性も42~43歳が寿命でした。それが、戦後ようやく50歳を超えるようになっています。

1960年の平均寿命は、男性65歳、女性70歳となっており、長寿といわれるのは割と最近のことです。

長生きは良いことですが、「長生きのリスク」と言われ始めました。長生きすることで影響を受けることがあります。そのことを「寿命」という観点で考えていきたいと思います。

  1. 平均寿命
  2. 健康寿命
  3. 資産寿命

この3種類の寿命から考えることで、安心できる老後を考えてみたいと思います。

平均寿命と健康寿命の関係性とは?

この2つはセットで解説をしていきます。

平均寿命(平均余命)

平均寿命とは、0歳児の平均余命です。2022年の平均寿命は、男性81.47歳 女性87.57歳です。つまり、2022年に生まれた子どもは平均で81歳、87歳まで生きるということです。

ちなみに、51歳の私の人生は残り何年でしょうか? 51年間生きてきた実績がありますので、0歳児の平均余命とは異なります。51歳男性の平均余命は32.2年なので、81歳を超えて83歳を迎えることができそうです。あくまで平均ですが。

第23回生命表で簡単に確認してみましょう。この生命表は2020年度作成です

男性女性
年齢平均如名年齢平均余命
0歳81.560歳87.71
10歳71.7810歳77.93
20歳61.920歳68.01
30歳52.1830歳58.17
40歳42.8540歳48.37
50歳33.0450歳38.75
60歳24.1260歳29.42
70歳16.0970歳20.45
80歳9.3480歳12.25
90歳4.4990歳5.85

※厚生労働省 第23回生命表より抜粋

間違いなく長生きです。人生100年といわれていますが、その通りですね。

健康寿命

平均寿命とセットで使われることが多い「健康寿命」

病院にいても、介護状態でも生きているという平均寿命で考えるより、その生きている状態は健康であるのか?と考えるのが「健康寿命」です。

平均寿命と健康寿命にどれほどの差があるのか確認してみましょう。

平成22年の統計データからですが、男性で平均寿命と健康寿命の差が9.13年 女性は12.68年です。この差が、日常生活に制限がかかる不健康な状態と言えます。

長生きすることで、平均寿命と健康寿命の差が拡大すると、医療費や介護費を負担する期間が長くなり、費用も増大していきます。「長生きのリスク」が大きくなっていきます。

私たちがこれから考えることは、自分の余命と健康寿命の差を小さくすることです。健康でいる期間を長くすることが大切です。

資産寿命とは?

長生きするにもお金が必要です。老後資金に不安のある人は多いかもしれません。ねんきん定期便を確認して潤沢な年金があるという人は少ないのではないでしょうか。リタイアするまでにある程度の老後資金を確保するために、資産運用に取り組む必要性が高くなっています。

資産寿命を延命させるため、どのように考えるといいのでしょうか?

資産寿命の延命① 老後資金を大きく準備

老後資金を準備するのですが、金額はどれくらい必要か?という議論はそれぞれのライフスタイルによりますので、これだけあれば安心という金額もご家庭によって違ってきます。いずれにしても、しっかり準備するに越したことはありません。

長く働く

定年でリタイア後、年金を受給するまでの空白期間がある場合は、その期間を無くしていく方法を考えます。年金までの収入空白期間は貯蓄を取り崩す期間になりますので、できるだけなくしたいです。

そのために、再雇用、再就職、アルバイトなどで収入を得ることで、できるだけ貯蓄や退職金に手を付けないようにします。経験を活かして起業することを検討すると楽しみも増えます。

私も70歳まで仕事して、リタイア後はそんなに長生きしない予定です(笑)

資産運用に取り組む

リタイアするまでに、資産運用に取り組むことで貯蓄以上に大きな老後資金を確保することを目指していきます。この低金利の時代にどれだけ貯蓄をしても積み立ての金額以上には増えていきません。

「長期・積立・分散」は資産運用の王道です。できるだけ早いタイミングで資産運用を始めることが大切です。そして、途中でやめないことも大切です。

資産寿命の延命② 資産をゆっくり取り崩す

リタイア後の老後を趣味や旅行などを楽しみながら豊かな老後生活をするために、準備した老後資金を取り崩しながら年金生活に上乗せしたいものです。

老後資金2000万円を準備できた場合、毎年100万円を取り崩すと20年で終了、毎年60万円を取り崩すと17年目で終了となります。リタイアする年齢によっては、何とかなりそうな年数ですが、医療費や介護費用を考えると心配です。

それでは、どのように長持ちさせましょうか

まとまった資金を投資に回します。ただし、リスクを取りたくないので債券に投資をしたいと考えます。計算上となりますが、年利4%あれば2000万円を減らさずに毎年80万円受け取ることができます。(税引き前)

そんなうまい話があるのか?と思われるかもしれませんが、実際にあります。申し訳ありませんが、ここでは具体名は出せません・・・

まとめ ※ライフプランの重要性

ここまで、3種類の寿命を見ていきました。いかがでしたでしょうか

これをライフプランに落とし込むと、実現可能性が見えてきます。全くダメだ!という場合は方法を考えますし、何とかなりそうだと判明すれば準備していくだけです。ライフプランを作成しご自身の将来を可視化して、どのように資産運用に取り組んでいくのかを検討していきます。ライフプランと資産運用はパッケージと考えてください。ここ重要です。

そして、51歳の私は平均で83歳まで生きることができるようです。70歳まで仕事をして収入が確保できるとしたら、残りの13年をどう生きていくのか?ということを考えていきます。ライフプランを作成し、老後資金が不足するのかどうかが見えてきます。それから、資産運用のプランを考えるのです。

老後資金のめどが立ってお金の心配がなくなると、心のゆとりができます。そうすれば、健康でいられそうに思います。

健康寿命と資産寿命をできるだけ延命させることで、安心できる老後を迎えましょう。

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