126の法則とは?積み立て投資を考えるときに出番です

以前、似たようなブログを書きました。

皆さまご存じの「72の法則」をあらためて解説します

この72の法則は、一括投資を考えるときの法則でした。

今回は、積み立て投資の「126の法則」について解説していきます。積み立て投資の目安として活用できます。

126の法則とは?

この法則は、2021年に枇々木規雄(ひびきのりお)氏(慶応義塾大学理工学部教授)がレポートで提唱されたものです。積み立て投資の効果が分かりやすく理解できると思います。

一括投資「72の法則」積み立て投資「126の法則」
72÷利率で2倍になる年数が分かる126÷利率で積立元本が2倍になる年数が分かる

例えば、利率2%で計算してみると・・・

一括投資の場合・・・72÷2%=36年

積み立て投資の場合・・・126÷2%=63年

このようになります。

積み立て投資で元本の2倍にするには相当な年数がかかりそう打ということが分かります。

次に、20年の運用年数で倍にするときに必要な利率も分かります

一括投資の場合・・・72÷20年=3.6%

積み立て投資の場合・・・126÷20年=6.3%

運用年数から利率を考える運用利率から年数を考える
10年:126÷10=12.6%2%:126÷2=63年
20年:126÷20=6.3%3%:126÷3=42年
30年:126÷30=4.2%4%:126÷4=31.5年
40年:126÷40=3.15%5%:126÷5=25.2年
50年:126÷50=2.52%6%:126÷6=21年

表にまとめるとこのようになります

法則の通りにならない!?

126の法則は、目安として考えるものです。なぜなら、利率の変動を考慮していないからです。値動きが反映できないものです。

5%を想定して積み立て投資に取り組むと、目安として25年ほどで元本の2倍になると考える・・・という程度にしておきましょう。毎年安定して5%運用できるか?というとそんなことは無いからです。

ここで、考えるべきは分散投資で運用利率をできるだけ安定するように考えることです。

他にも法則があるらしい

枇々木教授は、他の法則も提唱されています。

積み立てで資産を1.5倍にする「76の法則」

積み立てで資産を3倍にする「190の法則」

ここでは、詳細を解説はしませんが、いろいろな法則があるようです。理系の頭脳の真骨頂といったところでしょうか。

エクセルの関数を駆使して、計算シートを友人に作ってもらったことを思い出します。ちなみに、その計算シートはこのブログで解説した複数の積み立て目標をなだらかにする計算ができるのです。理系の友人がこだわって作ってくれました・・・

毎月15万円が必要な積み立て目標を毎月7万円で達成する方法を解説

まとめ

126の法則はいかがでしたでしょうか?

積み立て投資の効果をイメージできると思います。

この法則で時間を味方にする積み立て投資に取り組んで、ライフプランを実現できるよう活用していきましょう。