生命保険相談はどうするのが正解か?FPが解説

生命保険の加入や見直しを考えるのは、どんなタイミングでしょうか

新規で生命保険に加入するのは、就職、結婚、住宅購入、家族が増えたなど、いろいろと考えるタイミングはありそうです。

見直しだと、保険料が高い、保障が適切なのか?、家族の状況の変化など、他にもいろいろあると思います。

それでは相談してみましょうと考えたときに、だれに相談するか?どこに行けば良いか?迷うこともあると思います。

今回は、そんな生命保険相談について解説していきたいと思います。

生命保険の相談の準備は?

生命保険相談にいくときに、準備するものはあるのでしょうか?

答え:とくにありません

ですが、準備した方が良いものもあります。

  • 契約内容のわかるもの(見直しの場合)
  • 加入目的を整理しておく(必須)
  • 自分の未来予想をする(お勧め)

それでは、ひとつづつ解説していきます

契約内容のわかるもの

見直しの場合は、現状が分かると相談がしやすいことが多いです。相談をしていく中で、生命保険の形が決まっていきますが、奇跡的に現状の生命保険でOKということもあるかもしれません(レアケース)

複数の生命保険の契約があると、「これは残して、これは解約して見直しましょう」ということもあります(普通にあります)

もしくは、すべて解約して契約し直しということもあります(普通にあります)

そこで契約内容が分かるものを準備してあると話がスムーズです。

  • 生命保険証券
  • 契約内容のお知らせ

これらを手元に準備してください。銀行の引き落とし、カード明細を確認して、出来るだけ漏れが無いよう準備できるといいですね。

加入目的を整理しておく

何のために生命保険に加入するのか、あなた自身で整理しておくと相談しやすいと思います。

遺族保障

あなた自身の万が一に備えて死亡保障を準備します。遺族が生活に困らないようにするためです。家族が生前と変わらず生活レベルが極端に下がらないようにしたいと考えてのことです。

世帯主の万が一の場合は当然ですが、配偶者の所得が完全に生活費に組み込まれている場合は同様に死亡保障を準備することをお勧めします。

現在の日本では、同じひとり親でも母子家庭と父子家庭では支援に差があります。また住宅ローンを組んでいる場合は、借主が亡くなると団体信用生命保険で住宅ローンの支払いが無くなるケースが多いですが、配偶者が亡くなっても住宅ローンの支払いは続きます。

加入する人が亡くなった場合の家庭における経済的なダメージを検討しておく必要があります。

住宅ローン以外にも借り入れがある人は、死んだら借金チャラになるよう準備しておきましょう。遺族は負の遺産はいりません。

遺族保障の目的は、おおまかにこのようになります。

医療保障、介護保障

医療保険、がん保険は考え方はいろいろとあると思いますが、がん保険は加入しておくことをお勧めしています。

保険に加入していれば病気にならないということもありませんが、治療費が高額になりそうな「がん」については保険があると治療費に活用できるのでお金の心配はしなくて済みます。

がんに罹患して、ただでさえ不安なのに、加えてお金の心配は辛いです。これは家族に対しても同じです。

これまでの相談で、ご主人が「オレはがんになったら、ほっといてくれたらいい」と言って、がん保険は必要ないという人が一定数います。でも、奥様については「心配だから加入する、ちゃんと治療費に充てたい」と言われます。それ、奥様も同じように考えていますからね。

医療保険、介護保険はどこまで心配するかで変わります。ここは相談しながら決めていくことになるかもしれませんね。

自分の未来予想をする

あなた自身の、あなたのご家族の未来予想をしておくと相談しやすくなります。生命保険の掛け過ぎや不足を解消することができます。

保険相談によっては、ライフプランを作成することがあります。そのうえで必要保障額を算出し、適切な生命保険を提案してくれるのです。

私の相談の経験で、ご夫婦で意見が食い違うことがあり、そこでお互い理解することもあります。ケンカではないです(笑)

無料相談と有料相談

生命保険を相談しようと考えて情報を集めると、無料相談と有料相談があることに気づきます。どのような違いがあるのでしょうか。解説していきます。

無料相談

〇〇生命保険という保険の営業職に相談すると無料です。また保険代理店に相談しても無料です。ネット広告で、保険相談でクオカードプレゼントなども見かけたことがあります。無料を超えて儲かる相談です。

なぜ、無料やプレゼントがもらえる相談が存在するのか

それは、【生命保険を販売した時の手数料があるから】です。

私も保険業界に長年在籍していましたので、ここで言えること言えないこと情報を持っていますが、生命保険販売はそれなりに良い感じの手数料があります。

無料相談はもちろんOKですし、プレゼントを渡してもそれ以上の手数料があるのでOK。しかも、相談した人が全員生命保険の契約をすることがないですが、それを見越してもプレゼントを渡しても採算が取れるということです。

無料相談の注意点

解説した通り、保険営業の無料相談は保険を販売しない限り、ただ働きとなります。

無料相談をしてくれる保険代理店、保険の営業職の人は、相談の出口が保険販売であることは間違いありません。このことを理解して、無料相談に臨むようにしてください。

ただし、保険営業の人でも、親身になって相談に乗ってくれる人もいます。相談者を見込み客ではなく、文字通り相談者として対応してくれる人も存在しますので、安心してください。実際に私の周囲にはそのような保険営業の人が多くいます。

有料相談

ライフスタイルプラスは、初回相談は無料ですが、基本的に有料相談です。

ファイナンシャルプランナー事務所は有料相談が多いと思います。

なぜなら、ライフスタイルプラスもそうですが保険販売をしていないので、販売手数料が発生しないからです

ファイナンシャルプランナー事務所でも生命保険販売をしている事務所は相談無料になっていることもありますし、保険契約をしたら結果として相談料が無料になるということもあります。

無料相談と何が違うのか

有料相談は、相談の出口が保険販売ではないということです。販売手数料が無くても良いのです。

有料相談の場合は、相談の結果、保険に加入しない、見直しをしないという選択肢があります。相談者にとって何がベストかを考えることができます。

保険相談だけでなく、ライフプランや資産形成も含めて総合相談になるのが要因でもあります。

生命保険の相談では、保険の形(保障の種類や大きさ、期間など)と家計における保険料の負担を念頭にお話をします。相談者のご家庭の最適解を求めていきます。

生命保険相談の正解は?

無料相談でも有料相談でも、信頼できる人を探してください。

この人のいうことを信じようと思えたら、それが生命保険相談の正解へたどり着きます。寄り添った相談で、適切な保険を提案してくれると思います。

それができない、難しいということもわかります。

今まで適当にしてきたけど、生命保険のことをちゃんとしたいと思い立ったら、少々腹をくくって、真剣にどこに相談しようか検索してください。

周囲の人に尋ねてみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

個人的な感想も含んでいますが、保険相談について解説していきました。

私も相談の中で、多くの生命保険証券を見てきましたが、なぜこれ?という保険もあります。最近は減少していますが、付き合いで加入、やめると言いにくいということもあります。

他で保険を見直ししたのはいいけど、説明を受けてこれに見直したのか?と心配になることもあります。

生命保険は保険料を支払い続けますが、そんなに出番はありません。それでも契約を継続していくものですから、適切なものにしてほしいと思います。

生命保険料は家計においてはコストです。それなら、せめて納得できる保険料にしてほしいと考えます。

そうすると正解に近づいていきます。