新入社員に伝えたいお金のことポイント5つ FBCラジオとのリンクブログ

新入社員に伝えておきたい大切なお金の話

思い出せないくらい昔のことになってしまった私の新入社員時代。トヨタディーラーの営業から私のキャリアはスタートします。当時はバブルの名残があり、セルシオ、ランドクルーザーが売れていて、初代プリウスが発売、中小企業のオーナー社長はクラウンを乗り継いでいる時代です。新車を購入すると3年後が初回の車検ですが、「車検があるから新車のクラウンもってこい!」みたいな社長が多くいたのですが、私が働き始めた時代から、「車検しようかな~」という社長が出てきました。今は普通に車検を何回も通して大切に車を使っています。壊れませんしね。

昔話はさておき、私がそんな新入社員時代に聴いておきたかったお金の話をしていきたいと思います。給料は全部小遣いという刹那的な生き方をしていた私が、私と同じ失敗をしないように新入社員の皆さまが知っておいた方が良いお金のことポイント5つを紹介していきます。

ホントにあの頃の私に伝えたい・・・

①ざっくりでOK、予算を決める【収支を把握する】

振り込まれた給与、それがあなたの収入です。手取りはいくらでしょうか。給与明細をみて「額面」と「手取り」があると気づくと思います。いろいろ差し引かれるんだなと。2年目は住民税も引かれるので、そのつもりでいてください。給与明細については別の機会に解説したいと思います。

予算を決める前提となる給与の手取り額ですが、歩合給が無い、比率が低い場合は、毎月ほぼ同額の手取り額になると思います。残業の有無で変わる場合もあります。営業職で歩合給の割合が高いと、給与の多い月、少ない月が出てきます。その時は、少ない方で考えるといいと思います。

毎月の手取り額を100%として、〇〇%は家賃、〇〇%は食費というように予算を決めておきます。初めのうちはざっくりで構いません。家計簿まで準備しなくても大丈夫です。ここで重要なことは、固定費を低く抑えることです。

ここでの目的は「収入と支出を把握する」ことです。収入以上はお金を使えないことを理解します。

次に出てくる、投資や貯蓄の枠も取っておきたいですね。

②貯蓄と投資【自己投資】

①で予算の大切さをお伝えしました。その予算に「自己投資」枠も作りましょう。この予算は貯蓄です。ただし、お金を貯めていくだけではいけません。資産運用に資金を回す必要があります。給与の3ヵ月~6ヵ月分は生活防衛資金として、いつでも使える現預金でキープして、あとは資産運用でつみたてNISAなどを始めましょう。生活防衛資金をしっかり貯めてから次に資産運用に取り組むのもいいのですが、同時進行で始めることをお勧めします。生活防錆資金を1年~2年を目処にご自身の状況に合わせて準備します。この生活防衛資金は結婚してからも同様に準備します。

「投資」には、資産運用といったお金の投資のことと、スキルアップの自己投資もあります。語学や資格など、昇進・昇給または転職に有利になる自己投資も併せて取り組んでいきましょう。そこで知り合うメンバーは、会社や取引先とは違うコミュニティなので異業種交流の場にもなります。大いに活用できるので、そういう意味でもスキルアップを目指す行動は重要です。

貯蓄や資産運用のお金の投資、スキルアップの自己投資、ここの予算は2割以上でしっかり取りましょう。近い将来、遠い将来、どの場面でも役立ちます。

③生命保険に慌てて入るな【ひと呼吸置く大切さ】

昭和・平成と、社会に出て働き始めたら生命保険は入らないといけません、という空気感がありました。むしろ、生命保険業界がそのような話法で空気感を作り営業活動をしていました。生命保険は親に頼らず自分で準備しましょう、ということですね。

ある意味正しい面もあります。子どもが就職したら親としては次は自分たちの老後資金の準備に取り掛からなくてはいけません。そんな状況で、新入社員のあなたが入院、休職となり「お金貸して」といわれても親は困ります。自分のことは自分で、ということです。

だからといって、お勧めされる生命保険をそのまま契約することはお待ちください。本当にそれでいいのですか?あなたに必要な生命保険ですか?毎月払う生命保険料は生活においてはコストです。固定費はできるだけ低くしておきたいので、しっかり検討することが大切です。

ここで伝えたいことは、「飛びつくな」ということです。儲け話もそうですね。

④リボ払いはやめとけ【借金は避ける】

ある意味①のパートの続きになる話です。収入の範囲内で生活をすることが基本です。現金だと無くなったら終わりとなりますが、クレジットカード払いが増えてくると、翌月、翌々月に支払いが到来し請求額に驚くことがあります。そして、タイミングよくカード会社からリボ払いへの変更締め切りのお知らせが届きます。本当に払えない、ヤバい、という場合は、やむを得ない状況かもしれません。初回のみ許される事故案件と理解して、決済できないよりはマシということで、リボ払いするしかありません。できれば親ローンを申し込んだ方が良いですが、それは全員が使える訳でもありませんので。

リボ払いは便利なんです。5万の買い物してリボ払い、翌月10万の買い物してリボ払い、それでも毎月の支払いは1万円。リボ払いは簡単に説明するとこのようなイメージです。支払いは毎月変わらず支払期間がどんどん伸びていきます。

リボ払いは手数料がかかります。年間10~15%の手数料が多いようです。手数料といっていますが、キャッシングしたときの金利と同じことです。銀行に100万円預けたら1年後金利で10円増えます。リボ払いで100万円の買い物したら10万円~15万円の手数料を払います。この差です。安易にリボ払いしてはいけないのです。

リボ払いは、多重債務の入り口になります。借金は避けていこう。借金は奨学金と住宅ローンで十分ですよ。

⑤ゴールベース・プランニング【計画は大切】

ゴールベース・プランニングとは、資産運用の相談の場面で話をすることが多いのですが、「計画性」のことです。

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奨学金返済のゴール設定、資産運用のゴール設定など複数のゴール設定をしていきます。生活防衛資金準備のゴール設定もあります。いずれにしても長期戦ですから、ゴールを目指す中にゲーム感覚を取り入れることが出来たら、もう達成したも同然です。あなた自身のやり方を見つけてください。

資金計画、ビジネス上の計画など、ゴール設定は大切です。

まとめ

お金が無くなっても来月の給料日にお金が入ってくるから大丈夫!と簡単な話ではありません。「お金なんてなんとかなるわ」と若いころに考えていた私の実体験からくる魂の叫び「お金には、何ともならない事態がある」

将来、困らないようにするには入り口が重要だと考えます。「いい年になったし、ちゃんとしよう」と思っても、軌道修正するのは難しいのです。人間、変化は好まないものだと知る時がきます。

真面目に徹して、遊ばずに仕事だけ、というのも人生豊かになりませんので、何事においても「幅」「余白」は必要です。そこを意識するだけでゆとりが出ます。

最後に伝えたいこと、「お金にルーズだと人生失敗します」

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