未来がぼんやりしているって悪いこと?見えてないから描けるものもある

未来がぼんやりしているって悪いこと?見えてないから描けるものもある
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将来のこと、きちんと考えないとな・・・
そう思いながらも、なかなか一歩が踏み出せない。そんな気持ちになること、ありませんか?
将来のことでなくとも、仕事やプライベートでも、忘れてるわけではないけど、なかなか手を付けられないこともあります。

「老後資金はどれくらい必要?」
「今の家計で大丈夫?」
「投資を始めた方がいい?」
SNSやニュースには、いろんな情報があふれていて、どうしよう・・・と悩むこともあります。
実際は何をどう考えたらいいのかも、よく分からないということもあります。


そんな「ぼんやりした不安」を抱えている方が、とても多いように感じます。

でも、未来がぼんやりしているという状態は、決して悪いことではありません。
むしろ、まだ形が決まっていないからこそ、自分の価値観に沿って、ゆっくり描くことができるのではないでしょうか。

今日はそんな、モヤモヤしていても大丈夫という気持ちを込めて、書いてみようと思います。

将来のこと、考えないと・・・でも、何から手をつければいいの?

「このままで大丈夫かな…」
ふとした瞬間に、不安がよぎることもあると思います。
でも忙しい毎日では、そのまま流れてしまったり、見ないふりをしてしまったり、そんな経験、きっと誰にでもあると思います。

私のもとに来られる相談者の方の中にも、
「老後のことが気になっているのに、ちゃんと考えられていなくて・・・」とか
「ムダな支出が多いのは分かってるけど、なにも改善できてない・・・」とか
自分を責めるように話される方が少なくありません。

でも、最初から、ちゃんと考えられている人は、いないと思います。
考えようとすること、立ち止まること、それ自体がすでに、未来に向けた大事な一歩です。

ぼんやりしてる未来は、ダメじゃない

「将来のことが、うまく想像できない」
それは、悪いことではなくて、ただ「まだ決まっていない」というだけなんです。

それって、裏を返せば、これから好きなように描ける余地が残されているということでもあります。

たとえば、無理にライフプラン表を作ろうとして、数字ばかりに目がいってしまうと、「お金が足りるかどうか」ばかり気になります。お金は当然重要な要素なのですが、でも本当はお金ばかりでなく、どんな暮らしか、どんな生活スタイルが良いのかも、重要なポイントになります。

未来って、数字だけで割り切れないと思います。気持ちや価値観も、一緒に動いていくものだからこそ、最初はぼんやりしてるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。

今はモヤモヤ期。それも、ちゃんと未来への一歩です

すぐに未来の全体像が見えなくても大丈夫です。
今は、モヤモヤしている自分をそのまま受け止める時期かもしれません。

ライフプランって、何かを「決める」ことではなくて、これからどう生きていきたいかを、「見つけていく」プロセスです。お金の計算だけになると、「我慢」が増えることになるかもしれません。見つけていくスタンスだと、「選択肢」を探すことに繋がります。こちらの方が健全で楽しい作業になると思います。

もし、ひとりで考えていても、なかなか進まないなと感じたら、ChatGPTのようなAIとおしゃべりするのもいいと思います。24時間対応、疲れ知らずですから、とことん付き合ってくれます。


そのあとで良いので、身近な人や専門家に話してみたりするのもひとつの方法です。ChatGPTなどAIの回答に、あなたの感情が乗っていると言えないからです。


AIを活用すること、これも大切な未来への向き合い方だと私は思っています。

答えを急がなくていい。自分にとっての軸は、あとから見えてくる

大切なのは、「私にとって、なにが大事か?」を少しずつ知っていくこと、考えてみることです。

それは、答えを見つけるというよりも、問いを重ねていく中で、じわじわと浮かび上がってくるものです。

ChatGPTなどのAIを使って、質問をしてみてください。

「わたしにとって大切なお金の使い道って?」
「私の家計で、心配なことはなんですか?(家計の状況を説明した後の質問)」

など、ざっくりした質問でいいんです。出だしは、ざっくりでOKなんです。そこからさらに質問し、深堀していくことで、自分の考えも整理できてきます。

「それって、どういうことですか?」
「固定費を見直す方法を教えて」

というように、段階を踏んでの質問⇒回答で、整理していきます。一発回答の神プロンプトみたいなのは必要ありません。

もちろん、AIは完璧な正解をくれるわけではありません。AIは判断しないものと考えてもらっていいと思います。判断材料をくれる感覚の方が良いと思います。

そうすると、自分の考えを整理したり、選択肢を見直したりするのに、とても頼もしいパートナーになります。

頭の中のモヤモヤを言葉にしていくこと。
それだけでも、見えてくるものがきっとあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ライフプランを作成したり、未来をしっかり考えてきます!と、そんなこと言わなくても大丈夫です。未来がぼんやりしていても大丈夫です、今からで問題ありません。

AIに質問を何段階かしてみることで、輪郭が分かってくると思います。未来の輪郭がぼんやりしている、将来がくっきり見えないことは、あるあるです。

未来がぼんやりしていることは、悪いことではないんです。
それは、自分で決めることができる「余白」だからです。

一緒に輪郭を描いていきましょう。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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