ライフプランを作成する簡単3ステップ これでFPは必要ない!?

ファイナンシャルプランナーの相談のひとつに、ライフプラン相談があります。

これからの人生の見通しを立てて、資金準備が間に合うのか、足りるのか、不足するのかを確認します。もし、不足することが判明すれば、どのように対策をするのかを一緒に相談していきます。優先順位をつけたり、もしかしたら我慢したり、実現するための条件を考えたり・・・という相談になります。

そんなライフプラン作成ですが、じつは自分でも作成できます。

そのやり方を順番に簡単3ステップでお伝えしていこうと思います。

ライフプランの作成に計算ソフトを活用すると便利なので、無料のライフプランソフトをご紹介します。

【ファイナンシャルティーチャーシステム】

プロ仕様ではありますが、割と使いやすいと思います。このシステムの開発者と話をする機会があり聴いてみたところ、FPの利用もありますが多く(8割以上)は一般個人の皆さまだということです。

まずは使ってみましょう、なんと言っても無料ですから。そして、私も利用しております・

ライフプラン作成 ファーストステップ

いきなり計算ソフトを使わなくても大丈夫です。まずは、思いを巡らせてみます。

ライフイベントを予想する

あなたの人生は、これから何がありますか?何をしたいですか?どうなるといいですか?

どのような人生を送っていきたいのか考えてみましょう。

予想を超える理想を入れても良いと思います。とにかく書き出してみましょう。

例えば・・・

  • 5年後に住宅購入
  • 長男が3年後に高校入学、その3年後に大学へ進学
  • 長女が5年後に音大へ進学希望
  • 3年ごとに家族で海外旅行
  • 古民家を購入し自分でリフォーム
  • 老後は海外へ移住
  • 40歳で退職し独立したい

なんでもいいです、思いつくまま、予想と希望と理想を考えてみましょう。いつ頃なのか年齢ごとに出していくといいですね。お金が足りないか・・・という諦めは無しです。

配偶者・パートナーがいらっしゃる人は、考え方が同じだな~とか、意見が合わないな~といろいろと感じるかもしれませんね。

ライフイベントの予算を検討

ライフイベントを書き出せたら、その横に予算額を入れておきます。よくわからないときはネット検索で目安を確認して予算額を決めてください。

  • 住宅をどの地域で購入するか?坪単価は?建物の価格は?ローンは?
  • 子どもの大学は地元?県外?文系?理系?医学部?
  • 旅行の予算をどうしよう
  • 海外へ移住する方法

などなど、情報を集めて具体的な予算を組んでおきます。

いかがでしょう?

合計すると1億円ほどになるけど無理じゃね?・・・となるかもしれません。

この段階では、それでOKです。このままにしておきましょう。

ライフプラン作成 セカンドステップ

次のステップとして、収入と支出、そして資産額を確認していきます。

収入と支出を把握する

収入の現状、これからの見込みを確認します。支出に関しては、家計簿があればその通り、無ければ項目ごとに金額をわかるようにします。カード明細や電子マネーの支払い履歴、銀行引き落としを通帳で確認することでほぼほぼ把握できると思います。

ローンがあれば、その支払額、残債、完済予定をわかるようにしておきましょう。

毎月の収入と支出を確認すると、実際の貯蓄のペースと計算上の貯蓄とのズレが出てくる場合があります。計算上は年間100万円以上は貯蓄できるはずなのに、現実はそんなにできてない・・・とか。収入や支出の金額の間違い、もしくは使途不明金となっているかもしれません。よくわからないままお金を使っていて使途不明金となっているのが確認できたら、それを現実の資金とするよう考えていきましょう。

会社員、公務員などお勤めの場合は、退職金の見込みが分かれば知っておきたいところです。勤務先の退職金規定を確認してもいいですし、先輩から聞いてみるのもいいですね。大きくズレなければ、ざっくりで構いませんので分かるようにしておきましょう。

資産額、貯蓄額を確認する

毎月の家計の中で、貯蓄している人もいると思います。毎月決まった額を貯蓄用口座に移す人、毎月残った額を貯蓄に回すから金額は決まっていない人、さまざまいらっしゃると思います。もしかしたら、毎月は微妙に赤字でボーナスで穴埋めしているという人もいらっしゃるかもしれませんね。

とにかく、貯蓄額を確認しておきます。

そして、金融商品を保有している人は、その現在価値を確認しましょう。一時金で購入した金融商品、毎月積み立て購入している金融商品、勤務先の自社株積立もです。

金融商品の現在価格、毎月の積立額を把握しましょう。

配偶者やパートナーに内緒にしている金融商品がある場合は、ライフプラン作成の機会に打ち明けるか、内緒のままにするかはお任せします・・・借金を内緒にするより全然良いですからね(笑)家計にとってはプラスの材料ですから。

ライフプラン作成 サードステップ

準備ができたら、いよいよライフプランソフトを活用してキャッシュフロー表を作成していきます。

とにかく入力する

収入、支出、貯蓄額、ライフイベント、その予算額などをライフプランソフトに入力していきます。入力ミスが無いように気を付けていきます。すべては、生活費、住居費など項目ごとに分類されていますので、誘導されるままに入力をしていきます。

生命保険の項目もありますので、契約内容や保険料を分かるようにしておきましょう。

入力していくと思い出すこともあります。自動車を購入するのが抜けてる、奨学金の返還が抜けてる・・・など、出てきそうです。老後の介護施設の費用はどう考えようか?もありますね。もし、ご両親の介護費用を負担する可能性があれば計算に入れておく必要があります。

いかがでしょうか?資産は赤字になりますか?

90歳時点で資産額が確保できていれば、お金の心配なく過ごせるということです。おめでとうございます、ライフイベントを実現できます。

 

対策の必要性を検討する

住宅購入の頭金の支払い、大学進学費用などで、単年度の赤字はタイミングによってあるかもしれませんが、累計で貯蓄額がマイナスになるようなことはありませんか?累計のマイナスは対策を考える必要があります。

50歳でリタイアしてハワイ移住は無理かな・・・
住宅購入予算が大きすぎるかな・・・

など、考えるポイントがいくつか出てくると思います。

定年まで働いてから移住しよう
3000万円の住宅ローンなら行けそうだ

いろんなアイデアが出てきます。

ライフイベントの変更、収入を増やす、家計改善など対策をしていきましょう。

そして、どのように変更していくと累計で黒字になるかを探っていきます。計算上できることが分かればそれを現実のものとしていきます。

ファイナンシャルプランナーは必要ない

ご自身でライフプランを作成して、対策することができれば、ファイナンシャルプランナーの出番はありません。

それでもFPの出番があるとすれば、修正力と資産運用プランの提案だと思います。それと、ご夫婦でライフプランを作成する場合はFPとしてその場にいることで緩衝材になることもあります。感情的にならない効果とでも言いましょうか。

私が相談で意識している「ゴールベース・プランニング」をライフプランと資産運用プランに反映させていきたいところです。それが、ファイナンシャルプランナーである私の出番ということになりそうです。ここが重要ポイントです。

先ほど解説した使途不明金をあぶりだしたら、それを現実のものとしてそのまま資産運用に回すことができるよう組み立てていきます。

そうはいっても、無料のライフプランソフトを利用してご自身で作成できれば、完全無料ですからね、ぜひ取り組んでみることをお勧めします。

まとめ

簡単3ステップでライフプラン作成はいかがでしたでしょうか?

慣れないことだと思うので、途中で面倒になったり、迷子になったりするかもしれません。

それでも、家族の将来を家族と一緒に話す機会を作ることは重要だと考えます。ライフプランが完成しなくても、それはそれで良いかもしれません。

ライフプランを作成することが目的ではありません。あくまでツールですから、作成したライフプランを参考に、豊かな人生にすることが大切です。人生のナビ設定ですね、ナビゲーションがあれば、少々ズレたとしても戻る道が分かりますし、戻れないと思ったら再設定すればいいのです。

もし、作成している途中で「もう無理ー!」となりましたら、ご相談いただければ一緒に作成していきます。お声掛けください。初回相談は無料ですからね。この初回相談で解決したら、やはり完全無料で作成できたことになりますね。ご活用ください。

初回無料相談で終了することは、私にとっても問題ございません。

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