エマージェンシー・ファンドの準備はできていますか?

突然、勤務先の会社が倒産、病気やケガでの長期入院による退職など、不測の事態はいつでも起きる可能性があります。

仕事が無い=収入が無い=生活費が無い

このような状況になったとしても、当面の生活費は大丈夫ですか?

そんな緊急事態に備える資金を「エマージェンシー・ファンド」と言います。

エマージェンシー・ファンドとは?

エマージェンシー・ファンドとは、世帯主が入院、倒産などで失業したときなど、収入が途絶える状況に備える資金のことです。「緊急予備資金」「生活防衛資金」などと呼ばれることもあります。

エマージェンシー・ファンドの性質

エマージェンシー・ファンドの性質は、収入が途絶える状況になったときでも、借り入れせずに生活できるように準備しておく資金ということです。余計にクレジットカードも使わず、その期間をしのぐための資金です。数カ月の生活費があると安心です。

エマージェンシー・ファンドは何か月分必要か?

何か月の生活費を準備しておくと安心なのか?ということですが、一般的には3~6ヵ月と言われています。ここには、気持ちの問題も含まれてくると思いますので、あなたが安心できる月数となります。

とあるデータによると、日本では4.6ヵ月が平均ということです。世界でも統計データがありますが、5ヵ月程度が多いような印象です。

エマージェンシー・ファンドを準備するステップは2つ

エマージェンシー・ファンドを準備するためのステップ(手順)があります。これは明確にありますので、参考にしてください。

生活費を把握する

ファーストステップは、毎月の生活費を把握することです。3~6ヵ月の生活費を準備するにも、まずは一か月分の生活費を把握しましょう。

家賃、住宅ローンなどの住居費、食費、水道光熱費、スマホ代といった、毎月の生活に必要な金額はいくらでしょうか?家計簿があれば簡単に把握できると思いますが、もし家計簿が無いというご家庭は、これを機会に生活費を把握しましょう。これから先、家計簿をつけるかどうかは別の問題として・・・でOKです。

エマージェンシー・ファンドを積み立てる

例えば、エマージェンシー・ファンドを6ヵ月の生活費とすると決めたら、少しずつ積み立てを始めましょう。生活費が20万円でしたら120万円が目標金額となります。

毎月5万円の積み立てなら2年、毎月2万円なら5年で120万円となります。

ステップはこれだけ

一か月の生活費を把握する⇒積み立てをスタートする

これだけです。

ライフスタイルプラスからの提案

エマージェンシー・ファンドを準備するにあたり、ステップとしては前段でお伝えした通りです。そのうえで、ご提案があります。2つ。

①家計の見直し

生活費を把握する過程で、家計の支出のなかに「これいる?」と感じることもあると思います。思い切って見直しましょう。家計簿は付けていなくても大丈夫です。

家計簿は必要ない 50-30-20ルールでお金の管理は大丈夫

この50-30-20で収まればOKという感覚で、家計簿代わりにできます。

エマージェンシー・ファンドの積み立て資金、そのほかの目的の積み立て資金も、一気に準備しましょう。

②積み立てを加速させる

エマージェンシー・ファンドは、ご家庭の支えとなる部分です。ファイナンシャルプランナーの本などでよくある解説として、「まずは、エマージェンシー・ファンドを準備しましょう、資産形成はそのあとです!」というものがあります。

ライフスタイルプラス的には、考え方が違います。「同時進行でいきますよ!」です。

さきほど、毎月5万円で2年、毎月2万円だと5年で120万円という解説をしましたが、その毎月の5万円や2万円を、普通預金と投資信託購入の予算に振り分けることをお勧めしています。

振り分け方は、あなたの安心できる比率でOKと思っています。

まずはエマージェンシー・ファンドから、と言っていると、資産形成を始めるのが2年後、5年後となり、遅すぎると考えています。

順番も大事ですが、同時進行で加速させて、早めに準備を終わらせる方が、優先順位が高いのではないでしょうか。

まとめ

エマージェンシー・ファンドを準備することは、ご家庭の安心感、家計の下支えとなります。重要な資金のひとつです。なにかあっても6ヵ月は生活を切り詰めなくても大丈夫だという安心感は、心のゆとりに大きく貢献します。その安心感で、次に向かって前を向けると考えます。

ファイナンシャルプランナーのアドバイスが必要だと思いましたら、お声掛けください。