行動経済学 集団の安心感「ハーディング効果」の投資においての効果は?

行動経済学を見ていくと、いろいろと「効果」があります。

お店側は、その効果を活用してキャンペーンを企画したり、広告を出すことで、多くのお客様に来店していただいて、売り上げを確保したいと考えます。

客側は、その効果に振り回されてムダな買い物をしないように気を付けたいと考えます。

もしくは、その効果に気持ちよく乗っかって買い物をしたいと思う場面もありますね(笑)

行動経済学の書籍を読むと気づきが多くあります。

今回はそのうちのひとつ「ハーディング効果」について解説していきます。

ハーディング効果とは?

ハーディング効果とは、自分で合理的に判断するより、周囲の人の行動に合わせることで安心感を得たいと思う傾向のことです。

集団から外れたくないという心理状態で、多数派が間違っていたとしても自分が別の合理的判断をすることは難しくなります。

日常にあるハーディング効果

日常にもハーディング効果が見ることができます。

行列ができるドーナツショップ、行列ができるラーメン屋さんなど、多くの人が並んでいるのだから美味しいはずで私も行ってみようと考えます。

予約が取れないお寿司屋さん、予約が取れない旅館も同様ですね、一度は行ってみたいなと思います。

生産が追い付かず予約で2か月待ちのスイーツのネットショップというのもありますね。

みんなが美味しいと言っている、素敵な場所と言っている、なかなか予約ができないのは人気がある証拠、というように、周囲の行動から判断して安心したいと思うのもわかります、私もそう思います。

2008年のリーマンショックもハーディング効果があったとされています。サブプライムローン関連商品を周囲の投資家が購入することで、私も、私もと過熱していったということです。

投資におけるハーディング効果

投資においても、ハーディング効果があります。

とある金融商品があって、「みんな買っている」と聞くと、良さそうだなという安心感から、それでは私もというように購入を決めることがあります。その金融商品について理解していなくても、です。

投資を始めたばかりだと、そのような場面が多くみられるかもしれません。

そこには、合理的な判断がありません。周囲の人の行動に影響されて、自分で判断することを放棄するということです。

ある金融商品の価格が上昇していると、さらに上昇するのではないかと期待感が大きくなります。

その期待感がバブルを発生させると言われています。過剰ともいえる期待感が大きくなった結果ですが、ハーディング効果の一例です。

「みんな買っている」という安心感、集団から外れる不安、この心理状態がハーディング効果です。

あえて、人と違う道を行く

ハーディング効果があると理解したうえで、みんなと違うことをするように心がける方法が、良い判断になる場合があります。

投資において「逆張り」が一例になります。

集団でそちら側に行ったんですね・・・と客観的に見ることができれば、良い結果を得られるかもしれません。

投資で失敗しないようにどうするか

今回のハーディング効果や他の行動計ザクで言われている効果に影響されずに、投資を成功させるためのファーストステップをご紹介します。

投資プラン、資産形成プランを決める

あなたの投資の目的や期間、目標額などから、どのような資産、銘柄、金融商品に投資をするのかをリスク許容度も考慮しつつ決めていきます。

例えば、10年後に1000万円という目標として、必要なリターンを検討し、リスクをどこまで許容するかでポートフォリオ(金融商品、投資商品の組み合わせ)を決めるようにします。

その時に大切なのは、必要な情報は取りにいくのですが、あまり根拠のないレビューや情報に流されないようにすることです。根拠のある情報と自己判断が必要なのです。

そして、自分の投資プラン、資産形成プランを作成することをお勧めします。

まとめ

ハーディング効果はいかがでしょうか?

行動経済学では、人は合理的な判断が難しいという話が多いです。

私も、あなたも合理的な判断が難しいのだと理解したうえで、いろいろと検討し決めていくことが大切です。

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