お金の悩みというと、「貯蓄が足りない」「投資の知識がない」「保険の見直しをしていない」といった数字や制度の話を思い浮かべる方が多いでしょう。けれど、実際に人が立ち止まる理由は、数字そのものよりも感情にあると考えています。
「不安で動けない」
「罪悪感で決断できない」
「希望はあるけれど方法がわからない」
「何から始めればいいのか迷子になっている」
こうした感情が、お金の行動を止めてしまうのです。
今回は、代表的な4つの感情タイプをご紹介します。あなたはどのタイプに近いでしょうか?
① 不安タイプ ― 将来が見えず心配になる
「老後資金が足りないのでは?」
「教育費を準備できるだろうか?」
「病気や介護が必要になったらどうしよう?」
不安タイプの方は、未来の見えない部分に心を奪われがちです。情報を集めても「これで十分なのか」と安心できず、行動を先延ばしにしてしまうこともあります。
👉 あなたもこうした気持ちに当てはまりますか?
不安は整理することで小さくなります。必要な金額を見える化し、優先順位をつけることで「漠然とした心配」が「具体的な課題」に変わります。「不安」⇒「課題」への変換が解決の入り口となります。
② 罪悪感タイプ ― 家族に負担をかけていると感じる
「自分の趣味にお金を使うと、家族に申し訳ない」
「教育費を十分に準備できていないのは親として失格では?」
「保険を見直していないのは怠けているのでは?」
罪悪感タイプの方は、家族や周囲への責任感が強く、その分「自分が足りない」と感じやすい傾向があります。結果として、決断を避けたり、過剰に我慢してしまうこともあると思います。
👉 あなたもこうした思いを抱えることはありませんか?
罪悪感は共有することで軽くなります。家族と話し合い、価値観をすり合わせることで「一人で背負う」状態から「一緒に選ぶ」状態へ変わります。FP相談は、その対話をサポートする場にもなります。
もし、価値観がぶつかりそうな場合は、FPを便利に使っていただけると話し合いがスムーズに進むことがあります。皆さま、割と冷静に対話ができるようになります。お互いに言い合うのではなく、FPを挟むことで感情的になりにくいです。

③ 希望タイプ ― 自由に選択したいが方法がわからない
「もっと旅行を楽しみたい」
「好きな仕事に挑戦したい」
「老後は趣味に没頭したい」
希望タイプの方は、前向きなビジョンを持っています。ただし「どうすれば実現できるのか」がわからず、夢が夢のままになってしまうこともあります。
👉 この気持ち、あなたにもありますか?
希望は計画に変えることで現実になります。例えば「毎月1万円を旅行資金に積み立てる」「退職後の趣味費用をライフプランに組み込む」といった具体的な設計をすることで、未来がぐっと近づきます。
「できるといいな~」では、実現までの距離は縮まりません。「これならたどり着ける」と思える準備を進めましょう。
④ 迷子タイプ ― 何から始めればいいかわからない
「貯金も投資も保険も、全部気になるけど、どこから手をつければいいの?」
「情報が多すぎて、結局何もできない」
迷子タイプの方は、頭の中が散らかってしまい、最初の一歩が踏み出せません。そもそも迷っているのですから、道筋や順番が見えていない状況なんです。まさに迷路に入り込んでいる状態です。
👉 もし当てはまるなら、立ち止まっているサインかもしれません。
迷子は問いを立てることで進めます。例えば「今の自分にとって一番大事なことは何か?」と問い直すだけで、優先順位が見えてきます。FP相談は、その問いを一緒に考える場です。
あなたが迷路に入り込んでいても、FPは上から迷路を見ることができますから、ゴールまでの道筋が見えてきます。能力の高さではなく、知識のある第三者ということがポイントです。

我慢より選択を
不安・罪悪感・希望・迷子――タイプは違っても、共通するのは「感情が行動を止める」ということです。数字や制度の知識が不足しているからではなく、感情が整理されていないから立ち止まってしまうのです。
だからこそ、FP相談は「数字を並べる場」ではなく「感情を言葉にする場」であるべきだと私は考えています。感情を整理することで、選択肢が広がり、未来に希望を持てるようになります。
収入と支出、プラスとマイナス、計算して出てくる数字も重要ですが、それだけで十分とは言えないと考えています。計算上で成立することが、家族の希望をかなえることなのか、という視点も欲しいところです。
前向きな選択
「節約しなければ」
「我慢しなければ」
そう思い込んでしまうと、お金は苦しいものになります。でも、我慢ではなく選択を重ねることで、お金は希望を支え、目的を達成する手段になります。
不安は整理で小さく、罪悪感は共有で軽く、希望は計画で現実に、迷子は問いを立てる。
感情を出発点にすることで、あなたらしいお金の選択肢が見えてくるのです。
まとめ
あなたはどのタイプに近かったでしょうか?
もし少しでも当てはまると感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの感情タイプに合わせて、未来につながる選択肢を一緒に見つけていきましょう。
言葉にすれば整理ができます
数字にすれば比較ができます
家族会議にFPが入るとスムーズにいくことがあります。
次回予告
今回は総論として4つの感情タイプをご紹介しました。
次回からは、それぞれのタイプを詳しく解説していきます。あなたの悩みに一番近いタイプを探してみてください。
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Wrote this article この記事を書いた人
福田 智司
▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております