FPふくちゃん、本を書いたいきさつとkindleで出版するまでの話

この記事はだいたい 8 分前後で読めます。

今回、本を書きました!そして、kindleで出版することができました。

一部の人にはチラッとお伝えいていましたが、ようやく出版までたどり着きましたので、ブログで書いていこうと思います。

じつは、そんなに読書家ではないし、読むとしたら実用書だし、そんなに文才があるとは思ってないし・・・

そんな私が本を書いた理由、なぜ書くことになったのか、書いてみてどう思ったか、kindleの出版方法などを伝えたいと思います。

なぜ、書くと決めたのか?

FPを仕事として独立して8年ほど経過し、お蔭さまで出来ることは増えて、守備範囲が広いFPになっていました。FP相談はもちろん、セミナー講師、家族信託、企業型DC、ラジオ出演もありますね。とにかく、できることは増えていました。

そんなときに、出版社から電話がありました。
「本を出版しませんか?」
よく知る出版社です。大手です。ちょっと驚きました。

こんな感じのやり取りでした。

出版社:福田さん、本を出しませんか?

福田:どういうことですか?本は書けませんよ。

出版社:いえいえ、ホームページを拝見しました。ブログも読ませていただきましたよ。

福田:え?私のブログのレベルでいけると思ったんですか?

出版社:全然大丈夫ですよ、担当編集者も付きますし、安心してください。

福田:ちょっと待ってください、執筆の依頼ということですか?

出版社:少々違いまして、弊社から出版できるという企画です

福田:なるほど、それは費用が掛かるということですね

出版社:はい、ですが、全国の書店に並びます

「えっ、もしかして商業出版の依頼?」と一瞬期待してしまったのですが、
ふたを開けてみると、営業(=自費出版の案内)でした。

もちろん、丁寧にお話は聞いたのですが、提示された予算はなかなかの金額でして、
これはちょっと難しいなと思い、お断りしました。

ただそのとき、正直な気持ちとしては「営業か~残念…」という思いと同時に、
「よく私を見つけたな、すごいな」と、少し感心したのも事実です(笑)。

その後、ちょっとした出版業界の裏話も聞くことができて、
「へえ、そういうカラクリだったのか」と思うことがありました。
これはまた、どこかでお話できたらと思います(笑)

本を書くという選択

正直なところ、私に商業出版の声がかかることは…まあ、ないでしょう(笑)。
でも、少し経ったある日、ふと、こう思ったんです。
「自分で本を出すって、案外ありなんじゃないか?」

Kindle出版という方法があることは前から知っていました。利用もしています。
調べてみると、意外とシンプルに始められそう。出版まで無料でいけるし、コストは自分の時間だけだと分かったので、
「これは、やってみる価値があるかも」と思い立ちました。

書くと決めたら、次はテーマ探しです。
自分が書けること、そして誰かの役に立ちそうなこと。
「うーん……なんだろう?」と悩んでいた時、ふと気づきました。

「そうだ、ChatGPTに聞いてみよう」

普段から仕事の中で活用していたので、私のchatGPTは私の専門や関心はある程度理解してくれています。
いくつか提案された中で、「これは!」と思ったのが、
「ChatGPTを活用してライフプランを作る」というテーマです。

FPとしての業務の王道「ライフプラン作成」に、AIという新しい視点をかけ合わせてみる。
この切り口なら、きっと今までにない価値を届けられるはず――そう思いました。
実際の仕事で使ってるということもあり、それを一般の方たちに伝えることもいいなと思いました。

「同じようなことを書いている人、もういるかも?」と念のためリサーチしました。
でも驚いたことに、FP × ChatGPT × ライフプランを扱っている情報は、見当たりませんでした。

これは、書くしかない。
そう確信して、電子書籍の執筆をスタートしました。

思い返せば、この3年間、週1回のブログ更新を続けてきました。
文章がうまいかどうかは別として(笑)、「書くことに慣れてきた」という実感はあります。

そんな今だからこそ、「自分の言葉で、ひとつの形にして残したい」と思えたのかもしれません。

一冊目の本が完成するまで

とにかく、まずは原稿を書くところから始まりました。
進め方は、普段ブログを書くときと同じです。構成を考えて、見出しを立てて、本文を書いていく。地道に進めるのみです。

最初に書き上がった「第一形態」は、約12,000文字。
「けっこう書いたな」と思いましたが、何度か読み返しているうちに、「あれ?内容が無いよう・・・(苦笑)」という感覚に。

そこからは、どんどん加筆です。
最初は5章立てでしたが、章を増やし、内容を深めていくうちに、最終的に7章・25,000文字の「第二形態」になりました。ここまでで、だいたい1か月ほどだったと思います。

いま振り返ると、書き始めから完成まで、ちゃんと記録を残しておけばよかったなと少し後悔しています。

そして、執筆地獄が始まる

ここからが大変でした。
ひとつの章をまるごと書き直し、さらに新しい章を追加。データも修正。
読み返せば読み返すほど、「ここ直したい」が出てくるんです。完成が見えない感覚になり、「これ、本当に終わるのか?」と心配になってきます。

それでも、なんとか「第三形態」にたどり着いたのは、その2週間後のことです。
この時点で文字数は30,000字を突破。原稿用紙にして約75枚です。

子どもの頃は、読書感想文の原稿用紙5枚ですら苦労していたのに…(笑)
人間、やればできるものですね。

完成までもう少し?

ようやく本文が書き終わり、「よし、これで完成!」と思ったのも束の間。
冷静に見直してみると、「読み物として成立してないかも…」と気づきました。

「はじめに」「おわりに」「自己紹介」が抜けてるし、
「コラム」も入れたほうが読みやすくなりそう。本文の周辺情報として有効になりそうだと思いました。

ということで、再びChatGPTに相談です。

私:「8章立ての本の場合、コラムはいくつあるといい?」
ChatGPT:「内容にもよりますが、4か所以上あると良いでしょう。」

ということで、コラムを4つ追加。本文で解説すると脱線したように見える部分をコラムとしました。
あわせて「はじめに」「おわりに」「自己紹介」も書き足して、ようやく最終形態へとたどり着いたのです。
約40,000文字の最終形態となりました。

スタートがゴールデンウィークか、その少し前。
ここまで約2か月――「出版まであと少し、8合目…いや、9合目くらいかな」と思っていました。

でも実際の私は、まだ6合目にいたのでした。

本文完成してからの長い道のり

9合目まで来た気になっていた私は、「あとはタイトルと表紙を決めれば出版だな」と楽観ムードでした。
いよいよ頂上だと思っていました。ゴールは見えていると。

このとき決めたタイトルが、
『お金を考えたら、迷子になった。』

じつはこのタイトル、気に入っています(笑)
ただ、ここにたどり着くまでが長かった…。ChatGPTにもたくさん相談しましたが、「これだ!」というのは出てこず。

最終的には、いくつかの案を眺めながら自分でひねり出しました。
ライフプランを「人生のカーナビ」と表現していたので、「迷子」という言葉が出てきたときは、「来た!」と思いましたね。
ちょっとAIを超えた気がしました(笑)

次は表紙づくり。CANVAで作成し、画像生成AIも使いました。
こちらも、なかなか決まらず苦戦しましたが、無事に完成。

これでやっと7合目。
でも実は、まだまだゴールは遠かったのです。

まだ終わらない…気づけば沼に

ここでふと思いました。

「このままだと文字ばっかりで味気ないかも…」

図解や挿絵がないと、読みづらいかもしれない。ということで、
ここからもAIをフル活用します。

図解作成AIやイラスト生成AIを駆使して、ビジュアル要素を追加。
当然、利用規約もチェックしました。ざっくり言うと、「AIで作成した素材を、そのまま販売しなければOK」ということのようです。

「よし、問題なし!」ということで採用決定です。

ただ、AIに指示する「プロンプト」がなかなかうまくいかず、試行錯誤の連続でした。
でも、イラスト生成はやってみると楽しい!
「こうなるんだ~」と発見の連続で、コツをつかめばスムーズになっていきました。

とはいえ、デザインセンスは控えめな私なので、指示もセンス控えめになるようで「AIでも、それなりの感じにしかならないんだな…」と納得したり(笑)

ようやく8合目、というところです。

出版とは関係ない沼に、足を踏み入れる

本の内容としては、完成に近づいてきました。
でもここで、「せっかくだからやってみよう」と、別の方向に手を出してしまいました。

それが、「LINE公式アカウント」。

アカウントはすでに持っていたので、本の巻末にQRコードを載せることにしました。
でも、どうせなら「登録特典(プレゼント)」もつけたい、
しかも、それを自動で配信できたら理想的じゃない?と、思いついてしまったんです。

ここからが、最大のストレスゾーンに突入(笑)
設定がうまくいかない、LINEのステップ配信ってどうやるの?と迷走。
あれこれ情報を探して、手順を見つけて、何とかなったと思います。いや、もしかしたら、うまく設定できてないかも。もう、分かりません。

登録特典は何にしようかと悩みます。私が作成できるもので、喜んでもらえるものって何だろう。これは、難しい。実際に、登録特典のプレゼントを受け取ってくださった方の感想が欲しいところです。

正直、ここが一番の地獄でした…。
「出版に関係ないとこ、触らなきゃよかった…」と何度も思いました。

でも、ここまで来たら後には引けません。
9合目まで登ってきた、そんな気分でした。

KDP登録

原稿データと表紙データが揃えば、いよいよKDP(Kindle Direct Publishing)にアップロードする段階です。
KDPアカウントの作成も必要です。

これがまた、ちょっとわかりにくい!
ネットの情報も微妙に古いものが多く、最新の手順が探しにくいんです。

理由はおそらく、Kindle出版ブームが少し落ち着いたからでしょう。
昔の情報が多く、現在の仕様とは微妙に違うのです。

なんとか登録を完了させ、Amazonから「1円」が振り込まれて口座連携も完了。
ここまでくれば、「いよいよだ!」という気分になります。

カテゴリー、キーワード、紹介文など、ここからも難所が続きます。どれが正解なのかわからないまま進みます。

「あとで、いくらでも修正できる」頼りになる言葉です。
登録後でも、あらゆる部分が修正できるということでした。

なのに、ビビる(笑)

アップロードを済ませれば、あとは審査を待つだけ。
2日ほどで販売開始になります。

でも、ここで急にビビります(笑)

「本当に出版していいのか…?」
「私の本が世に出るってどういうこと?」
「売れなかったら、ちょっとダサいかな・・・」

そんな不安が一気に押し寄せます。

そして、最後のミス連発

焦りすぎたせいか、最後の最後で登録ミス。

・タイトルとサブタイトルの設定が思っていたのと違う
・無料キャンペーンの設定もミスる
・他にもあります

などなど、バタバタとミスを連発。
修正作業に追われて、予定より販売も遅れてしまいました。

でも、なんとか無事に登頂成功!出版することができました!

今回はデータでの出版でした。ペーパーバックと言って、Amazonが受注ごとに一冊ずつ印刷してくれるサービスもあるようです。
これも、やりたいのだけど、まったく別物と考えた方が良さそうなほど、異なります。近いうちにペーパーバックでも出版したいなと考えていますけど、これはまた別のお話ということで。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

そんなこんなで完成した一冊が、
『お金を考えたら、迷子になった。』

7月19日(土)17時から3日間、無料キャンペーン実施中です!
Kindle Unlimitedをご利用の方は、いつでも無料で読んでいただけます。

ぜひ、読んでいただけたらうれしいです。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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