【不安と罪悪感編】お金の悩みを感情から整理する

お金の悩みというと、「収入が足りない」「支出が多すぎる」といった数字の問題だと思われがちです。ですが、実際に人を悩ませているのは数字そのものではなく、そこから生まれる 感情 です。

「不安」「罪悪感」「希望」「迷子」――この4つの感情タイプを整理することで、数字だけでは見えない自分の立ち位置が見えてきます。

今回はその中でも、多くの人が最初に直面する「不安」と「罪悪感」について書いていきたいと思います。

不安：未来が見えないから生まれる感情

不安とは未来が見えないことへの恐れ。
不安は、まだ起きていない未来に対する恐れから生まれます。

「老後は大丈夫だろうか」「教育費は足りるのか」「病気になったらどうしよう」こうした問いが頭を占めると、安心のために行動が偏りやすくなります。

不安タイプの行動パターン

• お金を貯めるだけで使えない
• 情報を集めすぎて逆に混乱する
• 「足りるかどうか」ばかりを気にしてしまう

不安を整理する問いに変える

「足りるかどうか」という数字だけにとらわれずに、「何を大切にしたいか」という問いに変えること。
未来の不確実性を「恐れ」ではなく「選択の余地」として捉えることで、不安は少しずつ整理されていきます。

罪悪感：過去や他者との比較から生まれる感情

罪悪感は、過去の選択や他者との比較から生まれます。

「使いすぎてしまった」「もっと節約できたはず」「家族に迷惑をかけている」こうした思いが積み重なると、自分を責める気持ちが強くなり、誰かに話して相談することも難しく思う気持ちになります。

罪悪感タイプの行動パターン

• 自分を責める
• 誰にも相談できない
• お金の話題を避ける

罪悪感を整理する問いに変える

「責める」ではなく、
「選び直す」 へ。

過去の選択は「失敗」ではなく「経験」として活かせます。ここで大切なのは「我慢より選択」という視点です。罪悪感を抱えたままではなく、選び直すことで未来に希望をつなげられます。

自己診断チェックリスト

読んでいるあなたが「不安タイプ」か「罪悪感タイプ」かを簡単に自己診断できるように、チェックリストを用意しました。多く当てはまる方が、あなたの傾向です。

📦 不安タイプに多いサイン

• 将来のことを考えると眠れなくなる
• 貯金が減ると強い不安を感じる
• 「老後」「教育費」「病気」など未来の出費ばかりが頭をよぎる
• 情報を集めても安心できない
• 「足りるかどうか」が口癖になっている

👉 多く当てはまる人は「不安タイプ」。未来への恐れが強く、考える方向に偏りがある傾向があります。

📦 罪悪感タイプに多いサイン

• お金を使うと「失敗した」と感じる
• 家族や周囲に迷惑をかけていると思う
• 「もっと節約できたはず」と自分を責める
• お金の話題を避けてしまう
• 過去の選択を後悔し続けている

👉 多く当てはまる人は「罪悪感タイプ」。過去や他者との比較から自分を責め、選択の自由を失いやすい傾向があります。

改善のヒント

不安タイプへのヒント

• 「未来の恐れ」を「選択の余地」として捉える
• 「何を大切にしたいか」を問い直す
• 不安を数字に落とし込むことで、安心の根拠を作る

罪悪感タイプへのヒント

• 「責める」ではなく「選び直す」へ
• 過去の選択を「経験」として活かす
• 誰かに相談することで、罪悪感を共有し、軽くする

第三者に相談するという選択

自己診断で気づきを得ても、改善は一人では難しいこともあります。

不安や罪悪感は、感情の問題であると同時に数字の問題でもあります。だからこそ、専門家であるFPに相談することで「感情を整理し、数字に落とし込む」サポートが得られます。

「我慢ではなく選択を広げる」ために、相談することも一つの選択です。

まとめ

不安と罪悪感を整理することは、希望や迷子の理解につながります。お金の悩みを感情から見直すことで、数字だけでは見えない「選択の余地」が広がります。

不安や罪悪感を感情だけで終わらずに、数字にしてみましょう。
数字にすれば整理ができます

次回は「希望と迷子」編。

不安や罪悪感を乗り越えた先にある感情を、一緒に探っていきましょう。