自宅をどうしよう?子ども独立後の世界線をどう考えるか

自宅をどうしよう?子ども独立後の世界線をどう考えるか
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ご家庭にお子さまがいらっしゃると、部屋数がある間取りの住宅にお住いのこともあると思います。それが、お子さまが独立すると広い家をもてあますことも想像できます。ご夫婦二人の生活になり、広い家に住み続けるのを、どう考えるのか。

どのような選択肢のアイデアがあるのか、考えてみたいと思います。

夫婦で暮らす家の懸念事項とは?

子どもが経済的にも生活的にも独立し、実家を出ていくタイミングがあると思います。そうなると、どのような懸念事項が出てくるでしょうか?あるあるネタを3つほど紹介します。

広くなった自宅の管理問題

家族3人、4人、5人で生活していた家が、今は夫婦の二人住まい。使わないスペースがあります。子どもがいてちょうど良かった家も二人だと広くなり、単純に掃除などのメンテナンスも負担に感じてきます。

子どもの荷物などが残っていると、その管理も気になるところです。管理と言っても特にすることがなくとも、気がかりが無くなることはありません。

広く感じる自宅の負担感は、固定資産税にもあるかもしれません。二人住まいになっても固定資産税は安くなりませんので。

住宅は老朽化が進んでいる

子どもが独立する頃には、自宅の築年数が20年、30年と経過している可能性が高いです。私は中古住宅購入を勧めることがあるので、その場合は築50年となっている可能性もありますね。

そうなると、老朽化は当然進んでいますので、気になる部分は多くあると思います。耐震性、外壁、水回りなど、心配になってきます。

自分たちも高齢になってきますので、その視点での住宅に関する不安も出てくるでしょう。

大がかりなリフォームなど、経済的な負担も考える必要があります。

自宅の行く末も気になる

自分たちが亡くなったあと、この実家はどうなるのか?と気になります。長男が戻ってくるという軽めの約束でもあると安心かもしれませんが、誰も戻らない可能性が高いと実家をどうするか懸念事項として残ります。

売却できる地域でしたら、そんなに問題にならないかもしれませんが、簡単に売却できない地域にお住まいでしたら、自宅をどうするか道筋だけでも検討してきたいと思います。これは、ご家族で考えを共有できるとスムーズです。

子どもの独立後の世界線を考える

懸念事項はいくつもありますし、ご家庭によっては、まだまだ多くの問題点があるかもしれません。それでも、何か対応していく必要がありますので、選択肢をいくつかご案内したいと思います。

住み続ける

独立した子ども達が、孫を連れて帰る実家としての役割を果たします。この役割は重要であると考えています。子ども世代としても、帰る場所が変わらずあるという安心感は大きいと考えます。

この「住み続ける」という選択肢は、資金が無くても大丈夫というメリットがあります。

ただし、老朽化は進んでいるので、その維持をしていくための心配は残ります。

そして、そんなに遠くない未来に相続が発生するとして、売却できない地域の場合は遺産ではなく負債のような扱いになるかもしれません。

建て替え、リフォーム

高齢になった夫婦のためにも、老朽化が進んだ住宅をリフォームするというのもアリです。その後、相続が発生した場合でも、新しい住宅であれば売却の話も進みやすくなるかもしれません。

建て替える場合でも、減築などでコンパクトな住宅にすることもアイデアとしてあります。高齢者にとってバリアフリーなど使いやすい住宅で、コンパクトで掃除や管理もしやすくなると、メリットが大きいです。

この、建て替えやリフォームは資金が必要になりますので、老後資金との兼ね合いで検討していくといいと思います。

自宅を売却

いっそのこと売却するのはいかがでしょう?

住んでいる地域によっては、戸建てに住むのが大変ということもあります。私は福井県在住ですが、雪のシーズンは雪かきが大変なんです。高齢の夫婦が毎日家の前を雪かきするのは、それはそれは大変なんです。

自宅を売却して、商業施設や医療機関が徒歩圏内の便利なマンション住まいという選択肢があります。

分譲マンションを購入または賃貸マンションにするのかという考えるポイントはありますが、それは資金面で大きく異なりますので、子ども達を含めた家族会議を開催する方が良さそうです。相続まで視野に入れて検討する必要があります。

自宅は賃貸に、夫婦は引っ越し

夫婦は、便利な地域で狭い物件に引っ越して、自宅を賃貸に出すというプランもあります。

当然、立地に左右されるので、すべての人が採用できるアイデアとは言えません。

住宅として賃貸に出す、もしくは民泊や教室などに活用してもらうということもあります。

いずれにしても、家賃収入という不労所得を得ることができます。ただし、借りてくれる人を探す、不動産会社と契約するなどの不動産オーナーとしての悩みが老後生活にプラスされることになります。

自宅を店舗に改装

もし、趣味ややりたいことがあれば、自宅の一部を改装してお店にすることもできます。カフェ、料理教室、パン教室、そば打ち教室、たこ焼き屋さん、何でもできます。

多くの人と関わるようなセカンドライフも楽しそうです。健康で長生きが実現できる可能性も高くなりそうですよね。

まとめ

いかがでしょうか?老後の自宅問題を考えてみました。

子どもの独立がいつ頃になるか分かりませんが、いつか来る未来なのは間違いありません。

まだまだ、そんな心配することもないわ・・・と思っている今から考えておくことをお勧めします。そして、ご夫婦で相談しておくこともお勧めです。

子ども達が独立したら、夫婦の生活になります。どのような生活をしたいのか?資金面は大丈夫なのか?この辺りは、夫婦で共有しておきたいですね。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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