ラップ口座とは?資産形成をすべて任せる口座

資産形成に取り組む場合、いろいろな方法があります。

株式投資、債券投資、投資信託など、それぞれ種類が多くて、考えるのも決めるのも大変だと感じる人も多いのではないでしょうか?

「結局、どれが儲かるの?」と聞きたいところです。

「何を買えばいいのか?と考えるのも大変だから、全部任せたい」というそこのあなた、ラップ口座はいかがでしょうか?

ラップ口座とは?

ラップ口座とは、金融機関が個人のお客さまと「投資一任契約」を締結し、投資判断を任せてしまうものです。運用から管理までのサービスを提供するものです。

ちなみに、ラップ口座の「ラップ」は英語の「Wrap」(包む)です。

ロボアドバイザーの出番

証券会社にもよりますが、ロボアドバイザーによるリスク許容度診断があり、それに見合う投資信託等を提案してくれます。いくつか質問があり、それに回答していくと運用のタイプを診断してくれます。

積極的に利益重視のタイプから、安全志向タイプまで、いくつかの段階で診断されます。

診断結果から、このような配分と次のページで具体的な投資信託が提案されます。これは、とある証券会社のリスク許容度診断を、実際に私が回答した結果で作成されています。ちなみに、5段階で評価されるもので、安全運転からふたつ目のタイプでした。

債券が国内、外国を合わせて55%となっており、安全重視になっています。

質問はややこしい?

質問はまったくややこしくなく、ほぼ直感で回答していきます。投資に対する姿勢や性格診断みたいな質問が並びます。

この質問でどう判断されるんだ?と思いながら回答すると、楽しくなってきます(笑)

しかも「無料」で診断ツールを使うことができるので、試しにやってみるのもいいですね。あなたは積極タイプでしょうか?安全志向でしょうか?

ラップ口座の始め方

リスク許容度診断をして、自分に合う投資配分が提案されます。

その提案された投資配分で良さそうだと思えば、シミュレーションやパフォーマンスの予想を確認し、これでOKとなれば、あなたの「運用コース」が決定します。

続けて、投資一任契約です。最初の投資金額や毎月の積立額など、必要事項を入力して申し込みます。

契約手続きが完了すれば、その内容に沿って投資信託やETF(上場投資信託)を買い付けしていきます(証券会社にお任せ)

もう、これでスタートしますから、あとは資産が増えていくのを待つだけです。ただし、100%増えると言えないところが辛いですね。

ラップ口座は完全にお任せか?

ラップ口座が動き出したら、お任せできて楽ですが、逆に何もできないのか?と心配になるかもしれませんが、そんなことはありません。いろいろ変更できます。

運用コースの変更

リスク許容度診断をして運用コースを決めたのに、変更できます。あのときは自分にピッタリと思ったけど、やっぱり・・・と感じたら変更できます。

証券会社によっては、「コース」の変更だったり、「投資配分」の変更だったり、することができます。

投資額の変更

積み立て、一時金のどちらも対応できるラップ口座ですが、途中で積立額の増額、減額、投資金の追加など、変更することができます。

ただし、証券会社それぞれに制限を設けているので注意が必要です。

解約できます

契約期間が設けられますが、途中解約できます。すべて売却、現金化します。あなたの資金が必要なタイミングで換金できます。

ラップ口座の手数料は?

ラップ口座はお任せで、ほったらかしで、お手軽な投資方法だなと思います。そうなると、手数料が高いのでは?と思いますよね?

実際どうかといいますと・・・高いです。高いというか手数料がかかります。

手数料の種類

それでは、どのような手数料が必要なのでしょうか。

投資一任契約の手数料

ラップ口座に「お任せ」する手数料になります。証券会社で異なりますが、ネット証券は1%以下ですが、1%超える証券会社もあるようですね。

また、固定型と成功報酬型があり、固定型は、文字通り固定です。成功報酬型は、固定の手数料も必要ですが低く設定されており、運用益により手数料が上乗せになります。

投資対象ファンドの手数料

投資信託を保有する場合の手数料も必要です。この手数料はラップ口座でなくともかかる手数料です。投資信託自体の手数料で信託報酬といいます。保有しているだけで必要な手数料です。

ラップ口座はお勧めか?

自分でファンドを探して、決めることができる人は向いていません。向いていないというかラップ口座にする必要がありません。

少々の手数料を払ってもいいから、プロに任せたいと考える人は向いています。

私が思うラップ口座の最大のメリットは、「リバランス」にあります。

複数のファンド(投資信託)を保有していると、運用益が出るファンド、マイナスになるファンドが混在していきます。市場を見ながらそのバランスを調整することを「リバランス」といいますが、これがなかなか難しいです。

リバランスをお任せでやってもらえるのがメリットですし、まさしくそこをお願いしたいと思う人には、ラップ口座はお勧めです。

まとめ

いかがでしたか?

あまり聞きなれない「ラップ口座」だったと思います。

手数料は必要ですが、一考する価値はあると思います。

以前は、富裕層向けで、最低入金額が設定されているサービスでした。それが、一般的に解放されたというものです。

富裕層向けと言われると、良さそうに見えます(笑)

それぞれの証券会社で、シミュレーションや予測などを見ることができますので、これだ!と思うのが見つかったら、ラップ口座での投資を始めるのもいいのではないでしょうか?

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