子どものNISAデビューのその後、下がったときに親ができること

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子どもがNISAを始めた。
就職のタイミングでも、きっかけは何でもいいんですが、始めたあと、最初に来やすい壁があります。

それは「下がること」です。

それが、デビュー直後に評価額がマイナスになったとしたら、「やっぱり向いてないかも」「怖いからやめたい」となると思います。
これは珍しくありません。むしろ投資は値動きがあるのが普通なので、下落は起きて当然です。

だから大事なのは、暴落を予想する知識ではなく、下がったときの行動を決めておくことになります。
そして親側にできるのは、口座を代わりに操作することではなく、会話と環境で「投資を継続する」を支えることです。

まず前提として、下がることは失敗ではない

株式や投資信託は、上がったり下がったりします。
その揺れがあるからこそ、長期でのリターンが期待できる。これは投資の性質です。

問題は「下がったこと」ではなく、下がった瞬間に、

  • 不安で売る
  • 取り返したくて無理な増額をする
  • SNSの情報に振り回される

と、行動がブレることです。
だからこそ、下がったときはルール発動の時間です。

下がったときにやることは3つだけ

① 目的と期限を確認する(いつ使うお金?)

最初に確認したいのは「何のために始めたか」です。

  • 10年以上先(資産形成の土台)
  • 数年以内(車・留学など)
  • 使途未定(将来の選択肢)

もし目的が長期なら、短期の下落は途中経過です。
逆に数年以内に使う可能性が高いお金なら、投資割合を下げる判断が必要かもしれません。
つまり、下落時は商品より先に、目的と期限を見直すことを優先したいところです。

② 「触らない期間」を思い出す

始める前に決めた「触らない期間」があったはずです。これ、下がったときのためにあります。人それぞれの決め方がありますが、例えば、このような感じです。

  • 3年は基本放置
  • 10年は原則売らない
  • 口座チェックは月1回だけ

下がった局面で毎日見てしまうと、不安が増幅します。
だから「見ないこと」をルールにする。親ができるのは、正論で説得することではなく、見すぎない環境を作ることです(通知OFF、アプリをホームから外す、など)。

わかります、難しいです。見てしまいます。おそらくですが、何日か見ないようにすると、それが普通になるタイミングが来ます。

③ 家計が苦しくない範囲なら積み立ては継続

積み立て投資は、下がっている局面ほど平均購入単価が下がりやすい、という面があります。
ただし、これは「生活が苦しくない範囲」での話です。

  • 家計が大丈夫 → 基本は継続
  • 生活がきつい → 撤退ではなく「金額調整」

続けるか、やめるかの二択ではなく、続け方を調整する。これが現実的です。

やってはいけないこと

子どもが不安になっているとき、親も不安になります。そこで、つい言ってしまいがちなNG行動があります。

  • 「ほら言ったでしょ」「だから投資は危ない」みたいに煽る
  • 取り返そうとして、急に増額する(生活費を削るレベルで)
  • SNSのおすすめ銘柄に飛びつく

特に親が良かれと思って介入しすぎると、投資が「親にやらされたもの」になりやすいです。
そうなると、下落のたびに親子関係の摩擦が起きます。親のせいにしたくなります。

ここで目指したいのは、親が先生になることではなく、本人が自分の言葉で判断できる状態を作ることです。

下がった夜、親が言うべきは「答え」ではなく「質問」

たとえば、こんな場面。

子ども:「ねえ、なんか下がってる。マイナスなんだけどやめた方がいい?」
(この瞬間、親は言いたくなります。「ほら言ったでしょ」「だから投資は危ない」とか)

でも、ここで親が言うべきは正解の押し付けじゃなくて、質問です。
質問にすると、主導権が本人に残ります。

親:「ちょっと確認したいんだけど、これっていつ使う予定で始めたんだっけ?」
子ども:「えっと、、、すぐ使う予定はない。将来のため、みたいな」
親:「OK。じゃあ次。今の生活費は大丈夫?この積み立て額、苦しくなってない?」
子ども:「それは大丈夫。」
親:「最後にもう一個。始めるときに決めたルール、覚えてる?触らない期間とか見る回数とか」
子ども:「月1でいいって言ってた。毎日見ないようにするって」
親:「それなら、今日はルール発動だね。月1の確認日に戻そう。今夜はとりあえず閉じよう」

ポイントは、親が「続けろ」とか「やめよう」と命令しないことです。
ルールを思い出させるだけです。
これなら、投資の主導権は本人に残ります。

親ができるのは「言葉」より「環境づくり」

投資の継続に効くのは、根性より仕組みです。親ができることは案外シンプルなんです。

  • アプリの通知をOFF
  • 口座チェックは「月1の固定日」にする
  • ルールを紙に書く(目的/触らない期間/見る頻度)
  • 親はログイン情報を持たない(子どもの口座を管理しない)

ここまでやると、下落のタイミングでも「会話すること」が安定します。
投資より難しいのは、実はここかもしれません。

まとめ

子どものNISAデビュー後に下がるのは、よくあることです。まあ、子どもに限らずですが。
大事なのは、下がったときに何をするかを決めておくことです。

  • 目的と期限を確認する
  • 触らない期間・見ない頻度を守る
  • 生活が苦しくない範囲で積立を続ける(無理なら金額調整)

そして親は、答えを押し付けるより、質問で伴走することがポイントです。
「いつ使う予定?」「生活費は大丈夫?」「ルール何だっけ?」
この3つの質問が、いちばん効きます。

暴落より怖いのは、親子の会話が荒れることです。あまりにごちゃごちゃ言うと親子関係にも影響が出ると思います。
だからこそ、仕組みと距離感で続く形を作っていきましょう。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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