投資を始める前に知っておくべき『これだけは外せない3つのこと』

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「そろそろ投資を始めなきゃ…」

そう思ってはいても、いざ一歩を踏み出そうとすると、「何から始めればいいのか分からない」「専門用語が多くて難しそう」「損するのが怖い」といった不安が頭をよぎるかもしれません。

巷にはたくさんの情報があふれていますが、投資初心者がまず知るべきことは意外とシンプルです。

今回は、私がFPとして日々お客様にお伝えしている、投資を始める前に絶対におさえておくべき3つのことについて、分かりやすく解説していきます。

あなたの投資に対する漠然とした不安が解消され、自信をもって第一歩を踏み出せるようになると思います。

ポイント1:『投資の目的』を明確にする

「何のためにお金を投資をするのか?」

これが、投資を始めるうえで最も重要な問いです。

ただ漠然と「お金を増やしたい」という気持ちだけで始めると、市場が少し下落しただけで不安になり、焦って売却してしまうといった失敗につながりやすいからです。ネット上でネガティブな情報が拡散すると、反応良すぎて即売却という人が一定数いると思っています。

投資は、家計における「手段」であり、目的ではありません。「いつまでに、いくらを、何のために」という具体的な目標を持つことで、あなたの投資は軸がぶれなくなります。

  • 具体的な目標の例
    • 「15年後に子どもの教育資金として300万円を貯めたい」
    • 「老後資金として、65歳までに2,000万円を準備したい」
    • 「10年後にマイホームを買うための頭金を500万円貯めたい」

このように、目標が明確になれば、「毎月いくら積み立てる必要があるか」「どのくらいのリスクを取るべきか」が見えてきます。目標設定をすることで、投資は「ギャンブル」ではなく、目標達成のための「計画」に変わるのです。

目的を理解していないと、リターンを求めてリスクを取り過ぎることもあるし、逆にリスクを取らな過ぎてリターンが全然期待できないということもあります。

ポイント2:『リスク』と『リターン』の関係性を理解する

投資における「リスク」という言葉は、しばしば「危険」と誤解されがちですが、本来の意味は「投資した資産の価格が変動する度合い(不確実性)」のことです。マイナス(損失)になる確率ではありません。

ハイリスクな商品とは、価格が大きく変動する可能性があるもので、大きな利益を狙える反面、大きな損失を被る可能性もあります。一方、ローリスクな商品は、安定した運用が期待できるものの、大きな利益は見込みにくい傾向があります。

つまり、投資では「リスクとリターンはセットである」ということを理解しておくことが大切です。

【具体的な商品の例】

  • ハイリスク・ハイリターン: 個別株や新興国の株式ファンドなど。大きなリターンが期待できる一方で、価格の変動幅も大きくなります。
  • ローリスク・ローリターン: 債券や預貯金など。リターンは小さいものの、価格は比較的安定しています。

「ハイリスクな商品が悪い」というわけではなく、あなたの「投資の目的」「どこまでなら損しても大丈夫か」というリスク許容度に合わせて、適切な商品を選ぶことが成功の鍵になります。

ちょっとでもマイナスしたら、夜も寝れないと思ったら、ローリスク・ローリターンの金融商品から始めましょう。

ポイント3:『長期・積立・分散』の王道を知る

投資初心者にとって、最も有効で失敗しにくいのが**「長期・積立・分散」**という3つのキーワードです。

これは投資のプロでなくても実践できる、まさに資産形成の王道と言えるでしょう。それぞれの要素を詳しく見ていきましょう。

長期

投資期間を長く取ることで、短期的な市場の変動(暴落など)の影響を避けやすくなります。また、時間を味方につけることで、お金が雪だるま式に増えていく「複利効果」を最大限に享受できます。「お金が働く」という状態です。

積立

毎月決まった日に一定額をコツコツと投資する方法です。これにより、価格が高い時には少なく、安い時には多く買うことになるため、結果的に購入価格を平均化できます。これを「ドルコスト平均法」といい、感情に左右されずに投資を続けられる大きなメリットがあります。

分散

投資先を一つの商品や国に絞らず、複数の地域や資産(株式、債券など)に分けて投資することです。例えば、一つの企業の株だけ持っていたら、その企業が倒産すると資産がゼロになる可能性がありますが、複数の資産に分散していれば、そのリスクを抑えられます。

この3つを意識して投資を行うことで、感情に流されることなく、着実に資産を築いていくことができます。焦って売却もしなくてよくなります。

まとめ:今日から始める第一歩

投資を始める前に知っておくべき3つのこと、いかがでしたか?

  • 「投資の目的を明確にする」
  • 「リスクとリターンの関係を理解する」
  • 「長期・積立・分散の王道を知る」

この3つのポイントをしっかりとおさえておけば、初心者でも安心して投資の第一歩を踏み出せるはずです。

「よし、やってみよう!」と思えた方は、まずは家計を見直して投資に回せるお金を探したり、証券会社の口座開設を検討したりしてみましょう。

また、より具体的に「自分に合った投資方法が知りたい」「家計からどのくらい投資に回せるか相談したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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