お金の話は怖い?相談も不安?はじめてFPに相談する人の安心ガイド

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お金の話は冷たいプールみたいなもの

お金のことを話そうとすると、なんだか冷たいプールに飛び込むような気持ちになりませんか?
「難しそう」「怒られそう」「恥ずかしい」──そう思うと、どうしても足がすくんでしまいます。

でも、プールに入るとき、いきなり頭から飛び込む人ばかりではありません。
足先からそっと水に触れて、少しずつ慣れていく人もいますよね。
お金の話も同じで、やさしい準備をすれば安心して始められるんです。

このブログでは、「お金の話をしたいけど怖い」と感じる方に向けて、安心できる準備の仕方をお伝えします。

なぜお金の話は怖いのか?

まずは「怖さの正体」を見つめてみましょう。

学ぶ機会が少なかった

学校でも家庭でも、しっかりお金のことを教わる場はほとんどありませんでした。だから「自分だけが知らないのでは?」と不安になりやすいのだと思います。

知識がない状態で、知識があるであろうFPに相談する怖さがあるのかなと思います。

お金の話はタブーという文化

「お金の話ははしたない」「人前で言うものじゃない」、こうした昔からの刷り込みが、私たちに言いにくさを植えつけています。

専門用語や数字が不安をあおる

利率、インデックス、NISA、iDeCoなど、カタカナや数字が並ぶと、それだけで難しそうに見えてしまいます。理解できないのではないか、恥をかくのではないかと緊張してしまうのです。

こうした背景を知るだけで、「怖いのは自分だけじゃないんだ」と少し安心できます。よくある話ですし、相談業務をしているFPは理解しているはずです。

怖さをやわらげる3つの準備

1. 小さく始める

最初から大きなことを考える必要はありません。
まずはノートに「いま気になっていること」を1行だけ書いてみましょう。
「老後資金が足りるか心配」でもいいですし、「毎月の食費が多い気がする」でも大丈夫。
自分の言葉で気になることを書き出す、、、それだけで、お金の話は始まっています。

まずは、気になることを具体的に捉えることです。

2. 安心できる場を選ぶ

次のステップは「誰に話すか」です。
友人や家族に軽く話すのもいいですが、中立的な立場のファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると安心感が増します。
相談するときは「専門用語は使わないでください」とあらかじめ伝えておくと、怖さはぐっと減ります。相談経験が豊富なFPは、専門用語を言い換えたり、事例でわかりやすく話をすることができます。

また、私もそうですが、どのFPも相談内容を外部に漏らすことはありません。それも含めてご安心ください。

3. 完璧を目指さない

お金のことは全部わかってから始める必要はありません。
「よくわからないけど、ちょっと知りたい」ぐらいの気持ちで十分です。
少しずつ慣れていく過程そのものが、プールで水に体を慣らすことと同じなのです。

やさしい準備の具体例

家計をざっくり把握する

毎日の支出を細かく入力しなくても、クレジットカードの支払い明細や銀行口座を確認するだけで大まかな家計の流れが見えます。
まずは「食費」「固定費」などの大きな分類だけ確認してみましょう。

1円単位、10円単位で把握していなくても大丈夫です。

書類を一枚だけ机に出してみる

いきなり全部の通帳や保険証券を並べると圧倒されます。
まずは気になるもの一枚だけ、たとえば年金定期便や保険証券を手に取ってみましょう。

大掃除も家全体をするというより、一部屋ずつ掃除をする、または机の上だけ掃除をする、そんな感覚です。

信頼できる相手にひとこと話す

「ちょっと家計が気になってるんだ」
この一言を誰かに話すだけで、不思議と気持ちが軽くなります。
相談は準備が整ってから…と思わず、準備そのものを会話にしてしまえばいいのです。

プールの水に慣れるように、少しずつ

お金の話は、プールに入るのと同じです。
最初は冷たく感じても、足をつけ、腰まで浸かり、やがて自然に泳げるようになります。

「知識ゼロだから…」
「数字が苦手だから…」

そう感じている方こそ、少しずつ慣れていけばいいのです。
無理に飛び込む必要はありません。

まとめ:あなたのペースで大丈夫

お金の話は、怖さを抱えたままでも始められます。

  • 小さく始める
  • 安心できる場を選ぶ
  • 完璧を目指さない

この3つの準備を意識するだけで、プールの水はずっとやさしく感じられるはずです。

そして何より大切なのは「あなたのペースで大丈夫」ということです。
少しずつ慣れていけば、やがてお金の話は怖いことではなく、自分を守るための大切な時間に変わっていきます。

今日の一歩は、ノートに気になることを一行書くことかもしれません。
でも、その一歩が、未来の安心につながるはずです。

もう少し安心して話してみたい方へ

もし「ひとりではなかなか動けないな」と思ったら、信頼できる誰かに話してみてください。
それが友人や家族でもいいし、もし中立的に聞いてほしいなと思ったら、ファイナンシャルプランナーを頼るのも選択肢のひとつです。

私は、「我慢より選択」をモットーに、やさしく伴走するお金の相談をしています。
ストアカでの初心者向けマネー講座や、個別相談もご用意していますので、気軽に覗いてみてください。

「怖い」から始めたあなたの一歩が、「安心して選べる自分」へのきっかけになれば嬉しいです。

Wrote this article この記事を書いた人

福田 智司

▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております

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