投資信託のこれだけは知ってほしい② 資産形成に取り組む人に読んでほしいこと

投資信託で資産形成をする理由

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ライフプランを考えると、資産形成が必要だと気づきます。銀行での貯蓄だけでは達成できない可能性がチラリと見える場合があるからです。資産形成に取り組むと元本保証がない金融商品を活用するので、資産がマイナスになるリスクもあります。これから資産形成を始める人に一般NISAやつみたてNISAが人気がありますが、非課税制度というだけで必ず儲かるものではありません。

銀行に預ける金利が0,001%という超低金利が通常になっている令和時代は、資産形成に取り組み資産がマイナスになるリスクより、資産形成に取り組まないリスクの方が断然大きいと考えています。

資産形成について少し整理してみようと思います

資産を「守る」

資産を守るものには、どのようなものがあるでしょうか。一部ですが紹介します。これらは「資産を減らさない」ことを目的にしています。

預貯金

銀行、郵便局などの金融機関に預け入れをします。令和時代は資産形成のために預貯金をする環境にありません。金融機関に保管をお願いしているという感覚です。現状は預けた資金の金額は減りませんが、インフレ対応はできませんから実質的な目減りとなります。

債券

国や企業の債券です。株式と比較して安全といわれています。国や企業が破綻するリスク(信用リスク)はありますが、しっかり選択すれば安全性を高めることはできます。

生命保険

外貨建て生命保険は金利が高く設定されていることもあり預金より有効です。ただし、保険料には生命保険の経費も含まれているので、純粋に投資と考えるとコストを注視する必要があります。

また、集めた保険料を投資信託で運用する保険もあります。こちらも、投資信託を直接購入する場合と比較する必要があります。

生命保険で資産形成する場合は、解約返戻金を資産と考えます。必要な保障と資産形成のための保険を区別することが大切です。保障として必要な保険を解約返戻金が必要になり解約すると保障は無くなります。一石二鳥で準備が出来そうなのですが、一挙両得とはなりません。

資産を「殖やす」

資産を守る以上に、「殖やす」ためにどこに資金を投下するのかを考えます。

株式

ハイリスクハイリターンに分類します。企業の業績により株価が変動しますので、何倍にもなる可能性を含んでいます。ただし、株価の下落や倒産のリスクもありますので注意が必要です。当たればホームランのようにドカンと資産が大きくなる魅力もあります。

投資信託

株式や債券、不動産などに分散投資をします。多くの企業の株式や、多くの公社債に分散して投資するので、リスクもある程度分散されます。

安全性・流動性・収益性

どのように資産形成するのかを決めていくポイントに、安全性・流動性・収益性があります

どれだけ安全に運用できるのか? いつでも換金できるのか?すぐに換金できるのか? リターンがどれだけ見込めるのか?ということです。

安全性・流動性・収益性を意識しながら、どのように投資していくのかを検討していきましょう。

投資信託のメリット

少し前に話題になった「老後資金不足2000万円問題」も無くなったわけではありません。老後資金については個別案件なので全員が2000万円不足するという意味ではありませんが、金額の多寡はあれど老後資金の心配はあるのではないでしょうか。

老後にたどり着くまでに、結婚、住宅購入、教育費、奨学金返還、自動車の購入、家族旅行、転職、独立起業、親の介護など、さまざまなライフイベントが控えています。希望の予定をできる限り達成する資金を計画的に準備できることを目指したいですね。

銀行や郵便局にお金を預けているだけで資産が殖えた時代も過去の話。準備するには資産形成に取り組むことが必須の時代になっています。

方法の一つに「投資信託で資産形成」があります。その投資信託のメリットを見てみましょう。

少額から投資できる

株式や債券は購入する単位があるため、ある程度の資金が必要になります。投資信託は100円から投資できますので、気軽に始めることができます。

積立する場合も、毎日、毎週、毎月など、いろいろなタイミングを設定できます(設定できる範囲は証券会社による)

分散投資

資産形成をするのは分散投資が基本だと考えます。個人で株式や債券など複数の企業などに分散投資しようとすると、まとまった資金が必要になります。

投資信託は、投資家の小口の資金を集めて大きな資金にすることで、分散投資しリスクを軽減することができます。

投資信託自体が分散投資するための金融商品です。

プロにおまかせ運用

株式や債券、不動産など分散投資するための専門知識を身に付けるのは大変ですが、投資信託は知識のある専門家が投資家に代わって運用します。

海外の株式や債券など、個人では買いにくいものへの投資も可能になります。

投資信託のリスク

投資信託はメリットが大きいですが、やはりリスクもあります。確認していきましょう。

価格変動のリスク

株式や債券、不動産などで運用するので、投資信託を構成している株式や債券の価格が変動するリスクがあります。株価は株式市場での需要と供給により変動しますが、社会情勢、経済情勢、政治や企業の業績などの影響を受けます。

為替変動のリスク

為替が変動するリスクです。外国の通貨で投資する投資信託(ETF含む)は、一般的に円高は基準価額にマイナスの影響、円安はプラスに働くことになります。

海外の株式や債券で運用する投資信託は為替変動のリスクを含んでいます。

信用リスク

株式や債券を発行している企業や国の財政状況により破綻するリスクがある。信託期間が終了した時の償還金や利息が支払われない状況に陥る可能性があります。

投資信託を売却する

株式を資産として保有して現金化する場合は、株式市場で売りに出し、買い手がつけば約定します。そこで初めて売却できます。

投資信託は売却といっていますが、解約現金化となります。今日売却する手続きしますが、実際売却できた価額を知るのは翌日で、ブラインド方式といいます。

株式売却のように買い手がつくのを待つ必要がありませんので、解約現金化すると証券口座に入金されます。そして、その現金を証券口座から出金します。

まとめ

投資信託は「特に初心者向け」ではありませんが、投資の入り口として使いやすい金融商品です。

少額からスタートできる、分散投資であるというメリットを最大限活用しましょう。そして、現金化しやすいのもメリットです。

必要なこと」「できればやりたい」「できたらいいな」ということがライフイベントであると思います。すべてできることが理想だと思いますが、現実的には実現可能性に差があります。

実現可能性を高めるツールとして資産形成があると考えていますので、取り組んでみてほしいと思います。

そのために、投資信託のことを知っていただきたいです。

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