ちゃんと予算を組んでいた。 ホテルも新幹線も、旅行の予約は完璧だった。
でも蓋を開けたら、なんか思ったより使ってた。
そういう経験、ありませんか。
GWにお金が動くのは当たり前のことです。旅行、外食、レジャー、帰省。日常をちょっと離れて、体験や思い出にお金をかけるのは、決して浪費ではありません。
しかも多くの方は、ちゃんと準備をしています。毎月少しずつ旅行用に積み立てていたり、ボーナスから充てる見込みを立てていたり。旅行予算は最初からある状態で、GWを迎えているはずです。
それでも「なんか使いすぎた気がする」という感覚が残るのはなぜか。じつは、人間の心理的な仕組みからくるものなんです。
旅先では「別の財布」が開く
行動経済学に「メンタルアカウンティング」という考え方があります。日本語にすると「心の財布」。
人は同じお金でも、「何のためのお金か」によって、無意識に別の財布から出す感覚になる、という心理のクセです。
わかりやすい例を出すと、観光地のソフトクリーム。600円、700円、なかには1,000円近いものもある。普段のスーパーだったら絶対に手が出ない値段です。でも旅先だと、なぜかすんなり買えてしまう。「せっかくだから」という気持ちとともに、旅行モードの財布が開くんです。
ソフトクリームだけじゃありません。
- 旅先のランチ、普段の倍の値段でもそこまで気にならない
- 「せっかくだから」のお土産、気づいたら1万円超え
- 子どもがほしがったグッズ、つい買ってしまった
- 帰省先での外食、いつもより豪華になる
どれも、当初の旅行予算からオーバーしやすい出費です。計画していなかったわけではなく、現地に行ったら自然と財布が緩んでしまった。これがメンタルアカウンティングの働きです。
相談現場でもよく聞く話です
GW明けにこんな話をよく聞きます。
「旅行代は積み立てていたんですが、現地で思ったより使ってしまって。子どもがグッズをほしがって断れなかったし、せっかくだからと奮発した食事も何回かあって、気づいたら予算を3万円くらいオーバーしていました」
この方、決してだらしないわけでも、計画性がないわけでもありません。旅行予算はちゃんと用意していた。ただ、現地での細かい出費が積み重なっただけ。
実際、これはかなりよくある話で、私が話を聞いていて「珍しい」と思うことはほとんどありません。
「オーバー分だけ」を整理すればいい
ここで大事なのは、旅行全体を反省するのではなく、オーバーした分だけに目を向けることです。
やることはシンプルに2つだけです。
1. GW中に使った金額を、ざっくり合計する
カードの明細アプリや銀行アプリで確認するだけで十分。正確じゃなくていい。「だいたい○万円くらい」でOKです。
2. 当初の予算と比べて、オーバー分を把握する
「予算は15万円だったけど、18万円使った。3万円オーバーだな」という確認だけです。
「なんとなく使いすぎた」が「3万円オーバーした」に変わった瞬間、漠然とした不安はかなり小さくなります。その数字をどう扱うかは、来週お話しします。
まとめ:あなたのせいじゃない
旅先でお金を使いやすくなるのは、人間なら誰でも起きること。意志の力でどうにかなるものでもありません。
大事なのは「なぜそうなるのか」を知っておくこと。仕組みを知っているだけで、夏休みの予算の組み方が少し変わってきます。
来週のブログでは「じゃあ具体的にどうするか」をお話しします。また5月7日(木)には地元のラジオにも出演予定です。もう少し踏み込んだ話をするので、聴けそうであればぜひ。
GWはしっかり楽しんで、終わってからオーバー分の数字を「見る」ところから始めてみましょう。
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Wrote this article この記事を書いた人
福田 智司
▶独立系ファイナンシャルプランナーとして、相談業務、セミナー講師などで活動しています。 ▶FBCラジオ ラジタス 第一木曜日 10:50~ 「FPふくちゃんのお金に関するエトセトラ」レギュラー出演中 福井で唯一?のラジオFPです ▶FPでIFAというポジションを活かした相談が得意 節約だけが家計見直しじゃない!を念頭に置いた相談を心掛けています。 ▶法人向けに企業型確定拠出年金の導入サポートを推進しております